濡れた賽ノ目の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『濡れた賽ノ目』に投稿された感想・評価

若松プロ製作、日活配給。脚本は荒井晴彦(出口出名義)根津甚八デビュー作。港町の呑み屋。若い男女が転がり込む。店のおんlな主人の過去、そして破滅へ。
新宿日活オデヲンにて。併映「㊙色情めす市場」
3.0
政治性の無い、ギラギラしてない若松ロマンポルノ。意外と堅実な作り。根津甚八デビュー作。全裸で女性器にサイコロ入れて丁半賭けるそのまんまなタイトル。
丁半博打の濡れた賽ノ目…。じっとりしながらもシラケた内容を茶化すかのような近田春夫氏による音楽が好い。
lag
3.8

曲がり角から飛び出したら躓いて転びそうなほど走り回る青年とその彼女。真っ白な世界へふたりで行きたい若い夢。議員の父親から騙し取った金を奪われる。どじっちゃったよ。今更帰ったら負けなんだ。そう決めたか…

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襖をガッと開けたら雪山で若い二人が裸で抱き合う濡れ場が差し込まれて、みたいなアヴァンギャルド、もう勘弁して欲しいと本気で思うが寒々しい海と凍えた山の狭間にある港町でもがく情念の男女をこれだけ堂々と映…

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漁師町で愛欲を貪り続けている飲み屋のママ(司美智子)が、自己喪失状態に置かれている放浪カップル(長田恵子&根津甚八)に遭遇する。自己を見失っている人間たちの混沌を描いている、日活ロマンポルノ。脚本の…

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ぴよ
-

(デジタルリマスター)
かなりフィルムっぽいリマスターだった。

虚ろなセックス。虚ろな愛。

脚本は面白いのだが、演出の解釈が正しいのかは常に疑問が残る。※
(出口出名義だが荒井晴彦脚本とのこと。…

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一
-

若松作品らしからぬジットリしたセックスシーン、漂白された政治性、男女が漠然と夢見るシベリア=ここではないどこか。日活の買取作品で併映があの『マル秘色情めす市場』だったために脚本の荒井晴彦は劇場で心に…

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2.5

仕事で作りましたって感じのポルノ。説明抜きに冒頭から5分以上もの濡れ場がはじまる。男女の関係もわからないまま見知らぬ男女のまぐわいを見せつけられる。それから先は味気ない、この時代によくあるはみ出しも…

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3.0

若松孝二監督はよく左翼云々で語られることが多い(この人の本を読むと大抵そういう思想が絡んでくる)が、この監督の本質は限られた予算と日数を守ってプロデューサーの注文にこたえ、脚本の世界を忠実に再現しな…

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