ファーザーの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

ファーザー2020年製作の映画)

The Father

上映日:2021年05月14日

製作国:

上映時間:97分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「ファーザー」に投稿された感想・評価

しい茸

しい茸の感想・評価

4.0
2021-22

私にとっては結構斬新な作品だった。

"老い"や"死"などは、家族系の映画には不可欠な要素であって、これまでたくさん観てきたけれども、
そのどれも"見届ける側の"視点だったと思う。
大好きなお母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんが、段々と弱っていく。
周りの人の心の整理や苦悩、葛藤などを描いてきたと思う。

けどこれは、"当事者本人の"視点。

さっきまでいたはずの娘が、そこにいない。
見たことのない男が勝手に家にあがりこんでいる。いったい誰だろう。
新しいヘルパーさんは、お気に入りの末娘にちょっと似てる。楽しみに待っていたのに、来たのは全くの別人。
これは俺の家だったはずなのに、廊下の突き当たりの扉を開けると、何故か物置だ。
俺の腕時計がまた無くなっている。目の前にいる男がつけている時計は、まさか俺のではないか?





こんなことが毎日身の回りで起きていて、何が何だか分からない。
理解しようにも、おかしなことばかり。
疲れてやる気も失ってしまう。

アルツハイマー型認知症を患う多くの人が経験することって、この何倍も辛いんだろう。
今まで出来たことが段々分からなくなる不思議。その過程で感じる苦悩と葛藤は、周りの家族だけじゃなく、なによりも本人が辛いんだ。
もちろん自分を犠牲にして献身的に世話をする家族にも大きな葛藤はあり、誰が悪い訳でもない。

そのことを自然に教えてくれたとても良い作品。

レクター博士(アンソニー名義で出演)はとても茶目っ気があり、皮肉で嫌味も言う、英国おじいちゃんって感じ。

人は必ず老いるし死ぬけど、その前に身近に起こる問題として
本人が自然体でいられるようにどう工夫したらいいか、考えたいなと思わされた😌

余談だけど直近でまた近親者が亡くなり、前回祖父が亡くなったときこのSNSでフォロワーさんに励まされたことを思い出した✨
HM

HMの感想・評価

3.8
かなりリアル!
まさに遠距離介護中なのでだったので、本人は、こういう感じになるんだーと色々考えさせられた
rokoroko

rokorokoの感想・評価

3.8
見たくない、考えたくない。でも、すぐそばにある現実。大切な人や自分が認知症になってしまったとき、どうしたらよいのか。せめて自分がそうなまる前に考えて決めておかなければ…と。
アンソニーホプキンスの演技がリアルすぎる。
ホラーかと思うくらい怖かった。
あんなことが毎日繰り返されるなんて、気が狂う。認知症を自分事として感じることのできる映画だった。
miumiu

miumiuの感想・評価

4.1
アカデミー賞関連で情報入れたうえで鑑賞。
この作品、前情報なしで観るとかなりビックリしそう……
もとは確か舞台劇だったんだっけ?
認知症の主人公視点で物語が展開。
誰が家族で誰がヘルパーなのか、娘の顔はどんなだったか、初対面に見えるのに自分のことを知っているらしい相手の正体は何者なのか、記憶は正しいのかそれとも夢と混じって混乱しているのか。
日常が揺らぐのが怖いし、かなりミステリアス。

アンソニー・ホプキンスのアカデミー賞主演男優賞受賞は納得。
紳士的でシャキッとしている場面がある一方で、認知症の症状が出ている場面はリアルすぎて演技に見えない。本当に患者に見えるのが凄すぎる…!
(ウチの亡くなった祖父母もこんな感じだったな… とか思った。)

こういう作品を観ると認知症はやっぱり怖いと思うし、予防できるならしないと… と身に積まされる…

登場人物がかなり限られている中、オリヴィア・コールマン、マーク・ゲイティス、ルーファス・シーウェルなど、好きな俳優がたくさん出演しているのは個人的に嬉しいポイントだった。
390

390の感想・評価

-
すごいごちゃごちゃで何がなんだか…

でもそれが見てえる世界なんだなって
ごちゃごちゃで悲しくなる
ひめ

ひめの感想・評価

3.5
多くが父側の視点で描かれており記憶の混濁と孤独を追体験。観ているこちらも混乱するほどで人間(自分自身)にゾッとする。ホラー並みの怖さ。
これを演じるアンソニー・ホプキンス、83歳、驚異的。あらためてアカデミー主演男優賞おめでとうございますと言いたい。

鑑賞中、認知症だった祖母を何度も思い浮かべた。私は一部しか見てないし、介護していた親はしんどかったかもしれないけど、おばあちゃんはこの混乱の中比較的ポジティブで、忘れることをうふふって笑って受け入れててすごいことだなって思った。
hz

hzの感想・評価

-
「What Power Art Thou?」、マリア・カラス版「Casta Diva」、「耳に残るは君の歌声」でアンソニーの置かれた状況を暗示。
そして最も重要な今作のテーマ曲となるエイナウディ未発表曲「My Journey」に加え「Low Mist Var. 2 (Day 1)」を持ってきたエンドロールの余韻も素晴らしい。

エイナウディ、フェデリコ・メコッツィ(マルチプレーヤーの天才)、レディ・ハサ(イタリアを代表するチェリスト)のトリオは一つ抜きん出てる。
jubisaki

jubisakiの感想・評価

4.0
非常に恐ろしいサスペンススリラーでした。

介護問題に焦点を当てた作品かと思いきや、「認知症」自体にフォーカスを当てられる作品になっており、感情移入する対象によって映画の感想は違うものになりそう(映画としてはホプキンスに感情移入しやすくなってるとは思うけど)。

自分がその立場に立たされる可能性があることを考えると恐怖でしかない。

そう考えられるほど主演のAホプキンスの芝居は素晴らしく、歳も相まってとても自然な演技が見られる。
さすがオスカーを受賞しただけのことはあります。
mint

mintの感想・評価

4.5
現実と幻を行き来しながら、徐々に確かなもの、信じていたものが失われていく。
アイデンティティの崩壊を自覚せざるを得ない状況に追い詰められてゆく、深い絶望と孤独感。
底の知れない恐怖になす術もなく、幼児の様に怯えるアンソニーが悲しくて苦しくてたまらなかった。
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