ローマで実際に起きた階段崩落事故を再現したネオレアリズモ作品で、当時のイタリアの貧困問題が嫌というほど強調されてた。貧困による就職難が結果的にもたらす悲劇に、人間の「貧すれば鈍する」を表現しようとい…
>>続きを読む下書きで忘れてたのを投稿。
某コズミック出版の字幕付きヨーロッパ映画が某アマプラに大量に配信スタートしているので、早速ディグる。
探求映画が何本あり狂喜乱舞、さっそく一本見てみた。
1951年に…
面白かった!
ネオレアリズモいろいろ観てきた中で、
これがいちばん好きかもしれないわ。
1951年に実際にあった事故を基にしてるらしく、
その事故の被害者も何人か女優として参加してるとのこと。
…
美しい女優。貧困の卑しさがない。格差は隠せるということか、女性を主題に社会を描くネオリアリズモの限界か。いや、この傑作を失業や貧困をテーマとした時代的作品として決めつけるのは安易だ。
彼女達のタイ…
不況下のローマの一会社で、タイプライターの就職面接が行われる。そこに押しかけた大勢の求職中の女性を巻き込んだ事故が起こる。国中に報道されたこの悲劇の責任の所在を求め、捜査が始まる。事故で一命を取り留…
>>続きを読む1951年1月のイタリア・ローマで起こった階段崩落事故を元に作った群像劇。
崩落原因は一つの求人広告から。
タイピストを募集した会社に、150名以上の女性が殺到。
一人一人が面接でタイピングをするた…
『苦い米』同様、画面内外を行き来する人の動きが極上。
職を求めてやってきた階段を埋め尽くす女達の井戸端会議が面白すぎる。二人目の女がトラウマ再発して泣き出したので「面接官にぶたれた」と噂が流れるのに…
群像劇らしくワンカットで人物がフレームインアウトしまくる。
えらく深刻な話だけどコミカルな部分があるバランスが良い。歌手志望の子の父親が可笑しい。
階段崩落のスペクタクル!モンタージュも見事だし、崩…
ネオリアリズモが現代的すぎてびっくりな大傑作だった。約70年前と今あんまりかわんない、、
あとニューウェーブの予感もした感じ
メリトクラシー、個人主義、制限されるアイデンティティ、反目し合うひとびと…
崩落事故場面のモンタージュと呼応する様に多角的にピックアップされた被害者の受難を切り貼りしていく事で新陳代謝から弾かれる弱者の抱える闇が社会問題として顕現してくるおぞましさ。責任の所在を巡っての紛糾…
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