2014.12.16
監督今泉善珠
脚本新藤兼人
出演中原早苗(長女 吉川満江)
藤原釜足(父 吉川一郎)
英百合子(母)
乙羽信子(社会科先生 香山)
山村聰(本田記者)
日高…
今回の投書にはじまったわけじゃなくて、以前にも寄稿した文集「ネム」を焚書されていた中原早苗。札束には靡かない山村聰の取材テク、村人複数での事情聴取もハラハラしたし、村全体の同調圧力と同じような結果に…
>>続きを読むデビュー作から素晴らしすぎる中原早苗。「ネム」に寄稿、母も不正には流されず妹もしっかりしてて偉いし釜足のどうにもならない立場もある。ヒソヒソ声に追っかけられて手法転換、一服でも二服でも〜ってもらい煙…
>>続きを読む選挙の不正に気づき投書をした娘の一家が村人から迫害されてしまう。
村人から虐げられる流れや描写が生々しく胸が痛くなる。
顔も知らない人達からの励ましの手紙に勇気づけられる中原早苗。
SNS社会…
ヴェーラにて。新藤兼人脚本らしい一本。戯画化されたキャラクター(村役場のあいつ何?)、テンポが良く、ラストの着地点のおかげもあり、テーマに対してそこまで陰惨な印象はないものの、あまりにも「普遍的」な…
>>続きを読む空気を読むとか同調圧力なんて言葉がなかった約70年前も日本人って本質的に全く今と同じだった事を痛感。実際に静岡県で起こった事件をほぼ一年後くらいに上映する当時の日本映画のスピード感にも驚き。さあ、言…
>>続きを読む世の中のおかしなこと、よくないことをきちんと取り上げて映画にする。今ももちろんあるけど、こういう映画がちゃんと機能し社会に寄与していた時代があったんだなと感じた。この時代は未来や若者に希望をもってい…
>>続きを読む国立映画アーカイブ NFAJコレクション
野田真吉「谷間の少女」監督補佐が今泉善珠なので、ここに記す。
『谷間の少女』(49)
ドキュメンタリー作家・野田真吉には2本の劇映画がある。本作と『機関車小…
1953年に静岡県富士宮市の一村で実際にあった村八分事件を元に1954年に公開された映画。
この制作と公開のスピード感は凄い、当時映画が速報性を持つメディアとして機能していたからだとは思うが、現実に…