人嫌いで無骨なメアリー(ケイト・ウィンスレット)と裕福で無垢なシャーロット(シアーシャ・ローナン)。対照的な二人がとても良い。
荒涼とした海辺の地、鈍色の空。劇伴はほぼ無くそれ故に環境音が心地良い…
寒々しい海沿いの町でひっそりと暮らす親子は、暗い過去を抱えていて生気が無く、その淡々と過ごす姿は化石のよう。
そこに現れたシャーロットによって、化石となっていたメアリーの感情が蘇ってゆく。
実在…
言葉数の少ない中に、二人の心の移ろいゆく表情や演技力に惹きつけられる奥深さがあってとても美しい作品だと感じた。
貧困で不自由な生活の中に裕福な余所者が居て得るものと、富の中に入る生活困難者とでは見え…
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