開いた口の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『開いた口』に投稿された感想・評価

[] 90点

大傑作。モーリス・ピアラ長編三作目。ピアラ自身の母親が癌で亡くなっており、その経験を描いたらしい。冒頭から病気と診断された母親とその生意気な息子が朝食をとりながら、息子が母親を小馬鹿…

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4.6
息子と母親が一緒にレコードを聞いてる時の長回しが良すぎる
衰弱していく母の姿の既視感は、ソクーロフの『マザー、サン』やカーロイ・マックの『Love』から来るものだろう。
針
3.8

モーリス・ピアラという監督の作品で、『まずは卒業して』と一緒に観てきました。
とつぜん余命数ヶ月を言い渡された母親が、寝たきりになって亡くなるまでを、夫と息子夫婦の立場から描いていく、陰々滅々たる看…

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冒頭のレコード長回しからたまらない!
徐々に身体の自由がなくなっていく生々しさは凄まじいが、案外シリアス一辺倒ではなくて驚いた。
介護疲れの中でも性欲は湧く、が、やっぱり勃たないヤレなかったりする。…

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あ...
4.8

幽霊に襲われたら局部を見せびらかすといいと聞きますが、そういうノリで死に向き合う痛ましさを自然体に描いた傑作でした。

お通夜で堰を切ったように感情が溢れ出すシーンは、「ハズバンズ」の既視感はあるも…

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ニシ
4.9

ここまで身近な人間の「死」に真摯に向き合ってる映画はない。それは息子と妻が実家に向かう車のヘッドライトまた2階の窓へとよじ登る身体として。家外の環境音の誘惑に駆られ外に出て酒を飲むもすぐに家に戻る父…

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死にゆく母を中心に、息子、父、そして息子の妻がその周囲に配置される構図は、一般的な物語であれば「悲劇」に向かって残されたものたちの絆が深まり、許しが生まれるという展開を期待させるが、モーリス・ピアラ…

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あ
-
母親と息子がオペラのレコードをただ聞いてる長回しのシーンがすごく良い

生きている時は開いていようが閉じていようが気にも留めなかった母親の口も、開いたまま動かなくなった口を見て現実を思い知らされる。夫、息子、その嫁それぞれの立場から母親がどういう存在だったのか、容態の変…

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