クラッシュ 4K無修正版の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「クラッシュ 4K無修正版」に投稿された感想・評価

kinishiki

kinishikiの感想・評価

3.9
すげえ変な映画。カタルシスがあるわけでもないのでなんとも掴みづらい。。車×エロスというアイデアは発明。
強烈、の一言。

自分とは違う、だけど自分も含めた誰しもが何かしらを秘めている、そんな否定はできない世界だった。
y

yの感想・評価

3.8
4K 無修正版を知人たちとホームシアターで鑑賞!!
カーセックスは推してるんですが、監督の性癖は刺さらなかった。。!!
知人が「これはfeelだよね。thinkしちゃダメだよね」と言っていて、わたしは途中からthinkしちゃってた!!と気づいた!!
久々に濃い映画観れて良かったです。
蒼ざめた欲情、冷たい官能。
死と隣り合わせのエクスタシー。クローネンバーグの到達点を感じる。
裂け目を露わにする肌の縫合線も、車の凹んだキズも、すべてが性器のよう。
そこを少し外すR・アークエットが好みだが、この映画が好きかどうかは別の話。
Eirain

Eirainの感想・評価

3.4
SF作家として著名なJ・G・バラードの問題作を、鬼才・デヴィッド・クローネンバーグ監督によって映画化された問題作。4K無修正版Blu-rayが発売され、原作も読了したので鑑賞。

「自動車事故に性的興奮を覚えてしまった者どもが、最高のオーガズムを求めて"破滅の道(ロード)"を突き進む姿を、激しくも静寂に描いた、退廃的で耽美な物語―――。」

これは紛うことなき『クラッシュ』の映画化作品。さすがに原作の変態テキスト(笑)には勝てないが、原作の作風・雰囲気を全く損なうことなく描かれており、「『クラッシュ』の映画化作品はこれしかない!」と言っても過言ではないだろう。

個人的に、ラストは原作よりも本作の方が好み。おそらく原作ラストに続く結末を描いたのではないかと思われるのだが、結末として非常にまとまりが良い。これこそが、主人公・バラードと妻・キャサリンが行き着いた"最高のオーガズム"なのだろう(・・・いや、これすら彼らの終着点ではないのかもしれない。)
待望のBlu-ray購入して6年ぶりのフル勃起大鑑賞。勃起し過ぎてパンツが破れるかと思った!もし俺が女だったらパンティびしょびしょになって大量のおりものが溢れ出したので仕方なくお茶漬けにして食うレベルで興奮した!

これがホントのカーセックスじゃボケ!

鑑賞中にオナニーしそうになる映画ナンバーワン!!
[] 90点

序盤でジェームズ・スペイダーとヘレン・ハントの運転する車が正面衝突し、後者の車に乗ってた男がフロントガラスを二枚突き破って前者の車に侵入してくるんだが、これが挿入、或いは射精、それらを引っくるめた膣内射精のメタファーとしてあまりにも綺麗なのでしばし呆然としてしまった。そして、その10分後には男が突っ込んできた同じ席にヘレン・ハントが同乗しているのだ。その後もバックで突くように煽り運転するなど、人間と車が同化していき、"カーセックス"の意味の境界線がジワジワと広がっていく様を映像で見せていく。破壊された車のように人間は傷付き、"体内"としての車の中で交わり合う。まるで誕生と終焉が同時に存在する、ウロボロスの輪みたいな映画だった。こう言っちゃなんだが、歩行補助具のメカメカしさという点で、ロザンナ・アークエットが優勝。
IruAuden

IruAudenの感想・評価

4.5
グレイン嫌いで知られるクローネンバーグによる変態的傑作が4K無修正版で登場。Blu-ray購入を機に久々の鑑賞。「おまえ一人で先にやったな!(ズルい!)」「しかもちゃんと犬まで用意してるじゃないか!」的なニュアンスで、ジーン・マンスフィールドの事故再現を先にやってのけた仲間に興奮しながらも嫉妬するヴォーンの姿に思わず笑う。そしてやはり、女優がみんなとてつもなくエロい。これでヴィゴとクローネンバーグのトーク映像付きなんて超お買い得。なにより「コッポラが猛反対、スコセッシが大絶賛」という謳い文句がグッとくる。
JTK

JTKの感想・評価

4.4
デボラ・ハリーが乳だした〜!きっかけで「ビデオドローム」や「スキャナーズ」をリアルタイムで観てからクローネンバーグは大好きな監督だが、変態度からすればこれがベストかと。

変態って、別に性的な意味合いだけでなく、どれだけ偏執的に拘り抜くかってことも含まれるんだけども。そう意味で言えば小津安二郎も完全な変態で。構図フェチというかね。あそこまで間合いとか構図に拘るって変態でしょ。そこがいいんだけど。

クローネンバーグのこれは"交通事故フェチ"なのかね。変態にはネクロフィリアとか色々あるからな。
教えて変態さん。(笑)

ド変態でいて且つエンタメにしてるって相当な力量だと思う。
普通はどっちかだわ。
たむ

たむの感想・評価

4.4
デヴィッド・クローネンバーグ監督作品の中でも最大級のヤバさ、変態さが際立つ映画史上空前の問題作です。
北野武監督『みんな〜やってるか!?』よりさらに危険な車映画です。

JGバラードさんの原作(主人公がジェームズ・バラードというのが既にとんでもない仕掛け…)、変態を演じさせたら世界最高峰のジェームズ・スペイダーさんとホリー・ハンターさんを獲得した時点で、クローネンバーグ監督の独壇場、一体何がどう思考したらこういう発想が出てくるのか。
たまたま最近『太陽の帝国』を、JGバラードさんの半自伝的小説の映画を観ていたため、あの子供がこういう作品を描くことになるのか、と思うと、ある意味セットで鑑賞するのもありだと思います。
戦争体験の恐ろしさと言いますか。

性的に満たされない夫婦、その夫が車事故で重体となるが、そのクラッシュの性的な快感があり、それにのめり込んでいく集団の仲間になり…というとてつもない物語です。
スペイダーさんは今でも世界有数の変態俳優としてウルトロンやレディントンを演じていますが、この映画では無口でナイーブさを持ちながら、『激突』『アオラレ』も真っ青のドライバーへと変貌。
クローネンバーグ監督の映画は身体とテクノロジーに大きなテーマを持っていることが多いですが、この映画でも車というテクノロジーと事故で傷だらけになり、ボロボロになった身体、タトゥー、傷痕が印象的に視覚化されます。
登場人物の身体は壊れており、満たされない欲望を車事故の中で得るものの、中毒性、つまりもっともっと…となっていく恐ろしさ。

賛否両論真っ二つに分かれる気もしますが、そういう映画こそ議論が出来るということでもあるわけです。
クローネンバーグ監督作品を観る続けている観客にとっても、かなり突き抜けており、難解ではなく、登場人物の精神・心理・行動に飲み込まれ、漂う、超体感型の映画です。

これこそ爆音かつ4DXで上映したら、この映画の中に入って一生出てこれないのではないかと思いました。
そんな奇跡がこの先起きてくれたら良いのですが…!
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