クローネンバーグの ファイヤーボールの作品情報・感想・評価

「クローネンバーグの ファイヤーボール」に投稿された感想・評価

tunic

tunicの感想・評価

5.0
これほんとにクローネンバーグ作品?ロジャー・コーマン製作と違うの?とついつい野暮なこと言いたくなるほど70’sアメリカ映画らしさが詰まっていて感激。この十数年後にギャリーブラックの事故死やジョンサクソンの自爆を再現する秘密の会合が夜な夜な開かれることになるのだろう。調べればヒロインのクローディアジェニングスもこの映画の後に自動車事故で亡くなっている。これは伝説のはじまりだ。
クローネンバーグの一方のこだわりのエンジン愛をストレートに出した一作。
ラビッドでもバイクの音に相当こだわっていたらしい。
正直全然面白くないが後年の「クラッシュ」につながると考えれば腑に落ちる。
CHEBUNBUN

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3.5
【クローネンバーグの現場vs経営者論】
デヴィッド・クローネンバーグのフィルモグラフィーにおいて最も異色な『ファイヤーボール』のブルーレイを購入したので観た。クローネンバーグ作品といえば、暗くて有機物と無機物が融合した世界で哲学を語る作品が多い。確かに本作は爽やかな青空の中で直線レースをする『ワイルド・スピード』1作目みたいな爽快さがある作品である。しかし、そこにもクローネンバーグエキスは存在しました。

今にも爆発しそうな車。その人間味ある動きは、後退する車があまりしない挙動でもって増幅される。人間は、狭い車に押し込められ、無機物と一体化している。そんな異様な状況からのレースを魅せていく。やがて爆発事故が起きる。より速く、試合で活用にリスキーなチューニングを行った結果だ。それに対してスポンサーが怒る。速さを求める現場に対して、スポンサーは立場が異なる。あくまで、カーオイルが売れればいいのだ。宣伝になれば、勝ち負けはどうだって良いのだ。だから、勝つためにコストが上がることを好ましくないと思っている。チームをあっさり解散させられたメンバーは、復讐の炎を宿し、レースに挑む。

クローネンバーグはトリッキーな演出の中に、人間の本質を突く。それは時に未来の心理を投影したりする。『ファイヤーボール』は原題「FAST COMPANY」だけに、企業の安易な判断を分析した経営学的物語といえる。利益を最大化するために、理想を踏みにじる。企業の「早さ」と現場の「速さ」の違いが生み出す憎悪の力強さを、人間味ある車の動きで表現しているといえる。

そして、人間が炎に包まれる時、それは憎悪が着火する瞬間であり、ジレンマに苦しむ労働者を癒す存在へとなった。

クローネンバーグはやはり最高な監督であった。
nagisa

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3.8
sc-1【Blue-ray発売決定記念上映】
子供の頃ってこんなレースや車の映画をたくさん観ましたね☺️
Eirain

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3.2
鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が描く、ドラッグレースで駆け抜ける男たちの物語。是空より、満を持してBlu-rayが発売されたので、購入して鑑賞。

車好きのクローネンバーグ監督によって撮られた、"真っ直ぐ"なカーレース物語。"グロテスク"や"異様"という言葉で形容される作風は鳴りを潜めており、監督作品の中では異質な一作・・・や、一般的には本作が普通なのだが。ちなみに、これをいつものクローネンバーグ風味にした作品が『クラッシュ』(違・・・わない?

本作の一番の見所は、なんといってもラストのギャリー・ブラック。おっさんカッコ良すぎて泣きそうになった・・・。
カカオ

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2.9
デヴィッド・クローネンバーグ監督作品。
ストーリーはツッコミどころ満載で今ひとつ。しかしながら、ニトロで走るファニーカーの迫力が素晴らしく表現できており好印象な作品。




優秀なドライバーやメカニックに嫌われるオーナー、何を思ったかライバルチームのメカニックと企み自分のチームを崩壊させようとする。意味がわからない。





火を吹くファニーカー、最後の直線、離陸しようとするセスナを妨害するために近づく緊迫感はテンション上昇しました。







ドラッグレースと言えば、20年ぐらい前に鈴鹿まで行ってよく見てました。戦車をモチーフにしたジェットエンジンの車が凄くて、400mを5秒ぐらいで走破していた。


それと思い出すのはタバコのホープライトのCMでドラッグレースが走っていたなぁ。
かめ

かめの感想・評価

3.6
王道的な面白さだったのでびっくりしましたが、陰湿な嫌がらせと派手な仕返しはクローネンバーグ、さすがですね
続けてこの作品を観賞



2本目
18:40 B1 42席 D3👨2👩0
オッサンと2人で😏




「クラッシュ」「ザ・フライ」等のデヴィッド・クローネンバーグ監督作品



アメリカのドラッグレース界の人気レーサー、ロニー・“ラッキーマン”・ジョンソン
彼が率いるチーム「ファスト・カンパニー」は各地のサーキットをトレーラーで巡回する生活を送っていて常にライバルと凌ぎを削っている

スポンサーのオイル会社ファストコの悪徳現場マネージャーのフィルとは対立していてとうとう首を言い渡されてしまい車も取り上げられるが。。






以下ネタバレ


いつものクローネンバーグのグチョグチョやネチャネチャは鳴りを潜めた
王道ドラッグレース物

カーマニアでありレース経験もある監督
が趣味を全開にして撮った作品
いつもの監督のファンからは不評なんだとか😅
確かに他の作品と比べれば異質

ただ映画としては普通に面白い☺️
車好きならではのチューンアップやレースの様子は本格的
こういう世界が有るのだと初めて知った😀

音楽はスプリングスティーンぽぃアメリカンな感じ🇺🇸
フレッド・モリンという人のようで映画音楽を手掛けることもあり「13日の金曜日」も何作か担当しているようです☺️

ポストカードのオマケ付き😀





グラミー賞「ドライブ・マイ・カー」国際長編映画賞、受賞したようです🏆☺️
クローネンバーグが撮ったと言われなければ絶対に分からない、異色のクローネンバーグ映画。今さら劇場公開されたり、ブルーレイが発売されたり、それをオレが買ってしまったりするのも、全てクローネンバーグの名が冠されているから。
とはいえ、ストーリーも演出も何もかもこれ以上ないほどに王道で、めっっっちゃ普通。怒るほどつまらなくはないものの、映画の出来自体も普通。クローネンバーグが敢えて普通の映画を撮ってるぞ!以外の文脈で語ることは不可能。
要はつげ義春が「ドラゴンボール」描いてるみたいな状態であって、それはファンとしては興味があるし観るけれど、どう考えても向いていない。
表面的な部分で言えば、エロもグロもないクローネンバーグなんてクローネンバーグではないわけで、表現における作者の個性というのは、何よりも重要であることがよく分かる。
ひる

ひるの感想・評価

3.8
昔のお気楽なカーレース映画なのは間違いないが、にしてはあの悪玉がドカーンと派手に焼け落ちる場面にある種の悲壮さを感じ取ったのは気のせいか。ああいうホワイトが集まってわちゃわちゃするカーレースが時代に置いていかれる一歩手前をエンドクレジットの集合写真にひしひしと感じる。
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