東大受験を断念・幼馴染の彼女とのセックスも不発!
という壮絶な挫折(笑)を経た主人公(のちの東映の社長さん)が、性的妄想を観念的に爆発させ「道行く女を全員強姦してやりたくなる!」と危険極まりない呪詛…
芥川賞を受賞した庄司薫の原作を1年後に映画化。監督は『日本沈没』『八甲田山』で有名な森谷司郎が担当している。
従来の正統が崩れたために、異端としての小説家の道を自ら絶ったという同級生の独白が面白か…
大学闘争の最中のアプレーゲルな時代の中で、東大ブランドを捨てきれずに進学すらもやめてしまった童貞男子の妄想とか、取り巻く環境とか。
まぁ、60年代の若者って難しいこと考えてるし、難しい=かっこいい…