とんでもない名作。
偶然が生み出した思いがけない出来事、人と人との邂逅、不確かな想像の行方…
きっと誰の胸の中にでもある、どこにも辿り着きようのない亡霊みたいな感情を取り除いてもらえたような気がする…
人間は知性とか感情を以って賢く何でも分かっているような気がしてしまう生き物だけど、世界は案外うまく回っていて、都合よく偶然を信じたり信じなかったりしているだけかもしれない。
淡々とした会話から、無…
人間の面白さとは、会話の面白さであり、それはどんなエンタメの面白さにも勝るものだと、この映画を観てそう思った。
とにかく会話がとてつもなく面白い。
一般的に、映画内で起こる偶然は、物語的には必然にな…
友人に誕生日プレゼントでdvdいただきました。実を言うとまだ三つのうち二つのお話しか観てないです。でも映画で短編集って何だか新鮮で途中で書いちゃいます。今のところとてもグッドです。映画を観ながら本を…
>>続きを読む偶然待ちだけしていても物語は何も起こらずに日常だけが流れてしまうけど、余りにもドンピシャな偶然が訪れると必然性を感じざるを得ない。
時にそれは世の無情さ残酷さになりゆる事もあるけれど、それでも世界は…
人生の取り返しのつかなさ。一度起きてしまったらそれが偶然の出来事だったとしても向き合わなきゃいけない。そして向き合った結果の想像に対する裏切りこそ人生の面白みの一つなのかもしれない。その出来事が限り…
>>続きを読む世に溢れる「偶然」を「必然(ドラマ)」に変換するのが映画ないし創作物・フィクション全般の約束事だとしたら、現生人類が「想像力」を用いて「現実」に耐え抜く手段として「虚構」を生み出し、信じて生きてきた…
>>続きを読む「魔法」の話の中で、つぐみが先にタクシーを降りて建物の中に入った後、すぐにシーンを変えず、カメラの前を不自然にしか見えない歩き方で横切る女性が現れる。本当に誇張ではなく、このシーンを見た時に両者の間…
>>続きを読む©︎ 2021 NEOPA / Fictive