「偶然」と「想像」が浮かび上がらせる、「対話」と「影響」。
本作は3編の短編によって構成されたオムニバス作品です。濱口竜介らしさが存分に出た、軽妙でウィットに富み、言葉が言葉として屹立するような会…
「小噺を3つほど…」
3本の短編集。3つ合わせると意外な真相…とはなくて、完全に独立したお話になります。すべて会話劇なんですが、よく出来た脚本でシュールなコメディ作品として楽しめます。過剰な演出も…
偶然な出会いだったからこそ、その瞬間に隔たりなく踏み込めてしまうコミュニケーションの面白さ。
抑揚のない演出は、こちら側に想像させる狙いがあったようで、まんまと術中にハマってしまう。またしても濱口…
偶然と想像にある哀愁。
はっきりといってあらすじとして言語するとオムニバス三話それぞれ酷いものだ。すべてボタンのかけ違えた人と人との話で、とんまであるとまとめるこができてしまう。
だが、こ…
人間の妙にいやらしく弱い部分がミシミシと伝わる。ボタンの掛け違いのまま、良くも悪くも生活が進んでしまう感じ。人生って面白いよねって思えた。
短編で音楽も良くて、このあとどうなっちゃうのかしら…と余韻…
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