平穏な家族に亀裂を入れる
忘れたい過去であるハゲ兄が
現在の日常にサスペンスを導入し
嵐のように様々な関係を掻き乱していく怪作。
序盤からクライマックスかのような
火事シーンで始まる。
(焼ける牛、…
燃える牛はフランジュ『山師トマ』の馬に匹敵。帰還するジャン=フランソワ・ステヴナンが乗るバスの運転手の視線が映るバックミラーの振動、突如降り出す雨、跳ね飛ばされ血のように窓に付着した泥といった映画そ…
>>続きを読むさっき映画館で見た。
はじめてヴェルヴェットアンダーグラウンドの「シスターレイ」を聞いた時の衝撃に近いものを感じた。
埃っぽいとも言えるほど古風なはずなのに、古さや新しさというものから真っ向に反抗す…
同じ日に観た『ジムの物語』とは真逆の、家庭に割り込む者を最終的に肯定したくなる話。現代の『素晴らしき放浪者』。
関わってはいけない人間のハゲ方をしているジャン=フランソワ・ステヴナンが、いつ『スマ…
爆笑したら良いのか呆然としたら良いのか分からない。まれに見る、相当な怪作だった。
物語や人物は異常なんだけど、絵はすごい綺麗(撮影はラウル・クタール)だし、色味も印象的。どこか分からないフランスの田…
この人は格好良いのか格好悪いのか?そのヘアスタイルはギャグなのかシリアスなのか?良い人なのか悪い人なのか?愛なのか嫌悪なのか?とか、ずっとわからなくて不穏でハラハラした。けどラストでグッときた。
先…
ぱっと見異常中年発狂おじさんの悲哀ムービーとして完璧なのでは…。ステヴナンのハゲ頭の完成度は芸術的だし、ボネールの「一度触ってみたかった」が何故だか「分かる」と思ってしまう自分が悲しい。愛憎や善悪や…
>>続きを読む牛とクレープの話(意味不明)からの畑全焼が導入としてテンポ良すぎる。土砂降りの中の結婚式とかパワフルだ。兄が姪に接触する度にヒヤヒヤして、抱っこしているけど突然手をパッと離してしまうのではないかと怖…
>>続きを読む©DR