過大評価。北野武がよくいう映画の因数分解ができてないというか、いらないカットが多すぎて、それらを広がらないように広がらないように手のひらの上で処理してるイメージ。陰惨な首吊りを会話で済ます、15年を…
>>続きを読む平穏な家族に亀裂を入れる
忘れたい過去であるハゲ兄が
現在の日常にサスペンスを導入し
嵐のように様々な関係を掻き乱していく怪作。
序盤からクライマックスかのような
火事シーンで始まる。
(焼ける牛、…
燃える牛はフランジュ『山師トマ』の馬に匹敵。帰還するジャン=フランソワ・ステヴナンが乗るバスの運転手の視線が映るバックミラーの振動、突如降り出す雨、跳ね飛ばされ血のように窓に付着した泥といった映画そ…
>>続きを読むさっき映画館で見た。
はじめてヴェルヴェットアンダーグラウンドの「シスターレイ」を聞いた時の衝撃に近いものを感じた。
埃っぽいとも言えるほど古風なはずなのに、古さや新しさというものから真っ向に反抗す…
【映画批評月間 フランス映画の現在 2025】
静かな農村に一人の男の帰還がもたらす混沌と緊迫を描く心理スリラー。
物語は、農場の納屋で酒に酔った二人の男が焼いたクレープを牛に食べさせようとする…
パトリシアマズィは兄弟の関係をなぜこんなにヒリヒリとリアルに描くことができるのだろう。彼らがぶつかり合いによって心を通わせる様子も伝わるし、逆に露悪さを見ることもできる。出所した兄の純粋さを、始めは…
>>続きを読む同じ日に観た『ジムの物語』とは真逆の、家庭に割り込む者を最終的に肯定したくなる話。現代の『素晴らしき放浪者』。
関わってはいけない人間のハゲ方をしているジャン=フランソワ・ステヴナンが、いつ『スマ…
かつてともに暮らしていた家で起こした火事で弟の身代わりとなり服役した兄、服役期間の空白で家庭を築いた弟。ごく当たり前のように出所した兄は帰還し、かつての家の中で気まずさが充満した居心地の悪いコミュニ…
>>続きを読む©DR