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時の解剖学
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時の解剖学の作品紹介

時の解剖学のあらすじ

1960年代後半と現代のタイ。一人の女性の人生が時を隔てて描かれ、そこに国家の負の歴史が交錯する。『消失点』に続くニンタムロンの長編第2作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門でワールドプレミア上映された。

原題
Anatomy of Time
製作年
2021年
製作国・地域
タイフランスオランダシンガポール
上映時間
118分
ジャンル
ドラマ

『時の解剖学』に投稿された感想・評価

2.8
【人間の歴史は繰り返す】【東京フィルメックス】
タイを舞台に1960年代後半と現代を生きる一人の女性を映したヒューマンドラマ映画。

タイのアート映画というのと時間を題材にした厨二心をくすぐるテーマだったので見てみました!一通り見てみると映画祭らしい作品だな〜という印象です。

本作は振り時計に秒針の刻み音などタイトルらしいアイテムが様々なメタファーを内包し、女性の一つの行為から過去と現代を行き来する見せ方がノクターナル・アニマルズぽくて面白かったです。

時間は1方向に確かに進んでいく。けれども進む時間の中で起きる営みは長針と短針が必ずどこかで交わるように…繰り返し形を変えつつも行われる、という普遍性を持って進んでいくのは良かったです。
本作はそんな宗教や歴史を通じて生と死、過去と現在、性と暴力…という二元的な要素を往来して”人間の歴史”を静かに映していて、その中で戦争/男性の暴力性と様々な役職で見える世界の違いを表現してると感じました。


個人的にはアート映画のアート要素が思ったよりも短くて物足りなかったのと、ストーリーラインがかなりとっ散らかってて少しつまらなかった。けれども、主題や登場する女性の歴史を見るとどこか嫌いになれない不思議な魅力がある作品でした。
sonozy
1.0
東京フィルメックスで『見上げた空に何が見える?』と並び最優秀作品賞とのことでオンラインで観てみましたが...
ここまで観客置いてけぼり(自己満足・自己陶酔?)な作品出会ったことがない感じ。
ほぼ全編に流れ続ける不穏な音の不快さ含め、最後までなんとか我慢したという久々な体験でした。
読後感はひとこと「知らんがな」笑
Omizu
3.7
東京フィルメックス一本目
ヴェネツィア映画祭オリゾンテ部門ということは一筋縄ではいかないぞと覚悟はしてたけど想像以上の難解さ。これは間違いなくQ&A付きの上映で観たほうがいい。明らかにアピチャッポン・ウィーラセタクンの系譜にあるアート系アジア映画。自然、特に森に精神世界を象徴させているようだった。

少なくともタイの歴史を知らないとまっっったくわからないと思う。観終わったあと海外評をいくつか読んで納得した部分もあった。

まず監督自身の家族を基にしているということ。監督の父が軍人だったようで、撮影しているのも母の実家だという。

二つ目に理不尽な暴力、男性の暴力性により引き裂かれる女性を描いた、女性映画的な側面もあるということ。

厄介なのはこれら含め全てを意図的に分かりづらくしていることで、例えば過去のヒロインを演じている人が現在パートで看護師として、あるいはパーティーガールとして出てきたりしてわざと混乱させている。時系列もかなりシャッフルされている。

ただこれは海外評を読んでやっと分かったことで、観ている間、途中からはあまりのよく分からなさにもうストーリーを追うのは諦めて画面の美しさに集中するようにしたらなかなかよかった。映像はとにかく美しい。Q&Aがアーカイブで観られるのなら真っ先に観たい。映画祭ならではの体験ができたとは言えるかな。

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