夕霧花園の作品情報・感想・評価

「夕霧花園」に投稿された感想・評価

なお

なおの感想・評価

4.4
阿部寛主演かー!上映期間があとちょっとで
終わるし観てみようかな。ぐらいの意識で
鑑賞したからなんの予備知識もなく来館。

作品としては、第二次世界大戦前後の
マレーシアで、謎の庭師中村有朋と
テオユンリンの恋愛を3つの時間軸で
展開していくラブストーリー。

やはり、戦時中を再現してるので、
時折目を背けたくなるような描写が
あって、観るのがとても苦しい。
同意のない暴力的な性行為は
とても醜いと認識させられた。

しかし、この作品の旨味としては、
単にラブストーリーという側面だけでは
なく、ミステリーとしても至極である点だ。

自分の中では、マグナスとエミリーの
馴れ初めの話には、ほのぼのとしたけど、
その中で、エミリーが
「私、動転すると我を忘れるの」
という何気ない一言があの事件のときに
回収されて最悪の結末に繋がるのは
とてもゾッとした、、。

これと同じような細工が至るところに
散りばめられていて、ストーリーに
厚みをもたらしていて充実した2時間だった。

しかし、マグナスは、ちゃんとした
馴れ初めが示されていたから、
納得するが、息子のフレッドの好みが
アジア人というのは、ちょっと気味が悪い。
ユンリンのことが忘れられないとしても怖い。

最後に、話は変わるが、周りの友人から
2時間以上もある映画を好んで観る
理由がわからないとよく言われる。

Youtube内で、10分程度の映像を
見慣れているために、そういうことを
思うのではないかと考えているが、
人の好みなのでなんとも言えない。
しかし、私もあなたを否定していないので、
わざわざ私を否定しなくてもいいのになと
感じてしまう。ま、こんなことを悩んで
いてもこっちの身を滅ぼすだけなので
気にしないことが得策である。
23年と短い私の人生で編み出した
私なりのライフハックだ。

今作はそんな悩みも吹っ飛ぶほどの
人生に実りを与える優しい一作だった。
映画が好きでよかった。
『The Garden of Evening Mists』(2019)

HBOMaxをブラウズしてたら、ちゃぶ台が見え、阿部寛に似てるなあとよく見ると、阿部寛だったw 禅ガーデンが見たいと思って観た。

1941年 Malaya(マレー半島)舞台。英語、広東語、日本語が出てくる。見たことある顔だと思ったら、『Crazy Rich Asians』のヒロインのお母さんだった。

阿部寛の役は、ヨーダを思い出したw 心もイケメンで、日本人として誇らしい。

そして、日本人として恥ずかしい描写も。

スポイラーアラート↓



イギリスも中国系も悪者として描かれてるけど、日本軍の虐待が見るに耐えられない。史実として受け止めるべきなのは分かるけど、アメリカに次々と建ててる慰安婦像に泣かされている在米者としては、この映画が火に油を注いでしまうと不安になった。 韓国の慰安婦は性奴隷じゃなく、お金を貰って働いてた売春婦達という証拠があるけど、もはや彼らにとって真実はどうでもよく、日系企業を貶めるプロパガンダツールとなってしまっている。そして彼らの思惑通り、アジア人以外にもフェミニズムに過敏な欧米人達もこぞって、日本を非難している。ますます海外で日本人の居心地が悪くなるから、今生きてる日本人達の配慮をしてくれてればなあ。

日本庭園が妹の心を救い、姉の心も救われた。日本庭園には心を癒す力があるよね! 後、鞭の痕を消す為でもあった入れ墨の痛みに耐える事でトランス状態になり、心の痛みを克服したのかな。入れ墨には、もう一つ、慰安所の場所を示すという役割もあったとは。一生気が付かなかったかもしれないけどねw

憎い日本人を愛してしまった悲恋。

11/14/2021
miyabi

miyabiの感想・評価

4.0
こわい程の壮大なラブストーリー❤️
あれ?何だか 涙が。
お互いに やはり 両想いだった。何十年経った?気がついた時の あの感情は?
あの庭の 石の配置。
まさか 自分の 背中の刺青が‼️
そして、そこに 妹の 亡骸と お宝が⁉️
そしてそれは、司法の トップに なろうとするほどの 実力者。しかも、女性。
片や、元日本の天皇のお庭番?そして、スパイ?逃亡者?
日本。大日本帝国。アジアでは、絶大な権力を 行使し、遣りたい殺りたい犯りたい放題。酷い。目を覆いたくなる程の蛮行‼️
目の前での 妹との別れ❗仲間達との別れ❗本当だったら、自分も 同じ所に。
第二次世界大戦時に日本の
支配下にあったマラヤ(現在のマレーシア)。
そこで出会った日本人の皇室庭師と戦犯法廷のアシスタントとして働く女性ユンリンの歴史ラブストーリー。

戦時中、戦後と、30年後の近代の3つの時代が交差して、
ミステリアスな庭師の思いが
表れる。

戦時下とはいえ、日本人の蛮行には、目を覆いたくなり、ユンリンと妹との別れのシーンには涙した。

庭師役の阿部寛の圧倒的存在感が、ミステリアスな役に深みをもたせていた。
ユンリンの背中に彫りものをし、湯船でまぐわうシーンは、
エロチックであった。
mity

mityの感想・評価

3.5
日本の占領下にあった歴史をもつマレーシア。そこでの日本軍による蛮行には心が痛んだ・・・。それでも日本庭園に想いを馳せ、美しいと愛でる心を持っていたユンホンの強さに、日本軍の非道さがより一層響いてしょうがなかった。

ユンホンの願いを叶える為、有朋に出会ったユンリン。妹に対する自責の念と日本人に対する憎悪を抱えながらも、有朋に惹かれていくユンリンの葛藤がまた悲しかったな。このユンリンの中にある割り切れない思いを理解して、言葉として残さなかった有朋の愛情の深さよ。時を越えて有朋のその想いに気付いた時のユンリンの涙が切なかった。

3つの時代が交錯しながら、気持ちもまた交錯し描かれる戦争の記憶、傷痕。本当に戦争は虚しいものだと思う。
夕霧花園の響きと庭園の美しさが心に残る映画だった。


#80_2021
土偶

土偶の感想・評価

3.5
1回目 2019-12-8 アンバサダーシネマ@台北

阿部寛が戦後のキャメロンハイランドに日本庭園をつくる男を演じる歴史小説の映画化。
いつも面白い役ばっかり見てるせいか、こんなストレートドラマも良いので、日本でもそんな作品にキャスティングしてよね(笑)

1940年代から1960年代を描いているので日本にとっては避けて通れない出来事や、マレーシア自身もタブーとされる人たちを悪意を持って描いていないのが原作の良さでもあり、監督脚本の手腕かなと感じる。


2回目 2021-9-17 桜坂劇場

歳月を経て、庭が語り出したのか。
やっとそこまで理解した。

初回時字幕とセリフに格闘し謎のままだった山下財宝と修道女のくだり、少しばかりクリアになったが山下財宝という名前は別に要らなかった気が…。ネームバリューもあるし、日本公開までは読むのを避けてた原作やっぱり読まねば、謎が解決出来ない。
キャメロンハイランドの空撮や霧に漂うジャングルの風景は美しいです。
もちこ

もちこの感想・評価

3.8
 マレーシア作品を見るのは記憶にある限り初めてだったかもしれない。
旧日本軍は真珠湾攻撃と同時期にマレーシアにも攻撃してたんですね。

お話は戦中戦後ならあったかもしれないお話。
有朋とユンリン
台湾のトムリン監督作品。
山の緑が本当に美しい。
どらみ

どらみの感想・評価

3.9
第二次世界大戦に於けるマレーシアの歴史を
戦中、戦後、近年の3つの時間軸で
強制労働を強いられたマレーシア人女性と
日本人庭師の恋を軸に描く
戦中の日本軍の蛮行
反面、日本庭園の静の美
それは戦争で人間性を狂わせる人間の闇と
それでも残る善の光か…
愛が贖罪と赦しを生み明日への希望を紡ぐ✨

寡黙な阿部ちゃんの佇まいが美しい…
戦中、戦後すぐと近年。
マレーシアの聡明で美しい女性の半生記。
悲しいけど素晴らしいラブストーリーとしても
とても壮大で見応えのある作品でした。

戦争中と言うことでは
許されてはいけない日本人の蛮行
民間人捕虜に与えた虐待、虐殺は
マレーシアに進攻していたことさえ
知らなかった私には衝撃でした。

それと対比するように
枯山水、借景など造園技術。
浮世絵、折紙、などの
日本の芸術文化の素晴らしさ。

戦争の愚かさを知り
憎むことは、先日も書きましたが
自分の国を知り愛するためにも
知っておかないといけない事は
まだまだいっぱいありますね。

大きな黒い瞳の主役女性と
寡黙で一途でカッコいい阿部ちゃんは
本当に絵になるふたりでした。

ミステリーを解き明かすような
近年パートも見どころいっぱい。
lgKaoring

lgKaoringの感想・評価

4.0
情緒たっぷりの、ミステリアスラブストーリー。

日本庭園の奥深さ。
その風情に、阿部ちゃんのいつもの印象とは違う役柄がマッチしていて、新鮮だった。

日本人の捕虜に対する行為は残虐に描かれており、容赦なかった。
それを描いておきながら、あくまでも客観的な目線から撮られたこの作品。
いい意味でメロドラマとして成功していると思う。

それにしても、ジュリアン・サンズは若い頃からずっとあの髪型。
今作もあの髪型でなければならなかったのは何故だろう。

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