夕霧花園の作品情報・感想・評価

「夕霧花園」に投稿された感想・評価

日本映画ではなかなかお目にかかれない従軍慰安婦さん/強制労働者さんのお話。こんな酷い目にあっているのに、マレーシアの皆さんは日本の事が好きって言ってくれる人が多くて、その懐の深さに涙。美しくて悲しい映画です。
これをみて、加害者としての日本をもっと知らないといけないと思った
Taul

Taulの感想・評価

3.0
『夕霧花園 』鑑賞。マレーシアでの戦争の時代の禁断の愛。リー・シンジエの大きな瞳にその痛みと希望が映るかのよう。阿部寛はもう佇まいで活きる。日本人としては辛い場面もあるが丁寧な心理描写と大胆な作劇で国や文化、時代を超えるドラマを描き切った。忘れられない一作になりそう。#OAFF2020
大阪アジアン映画祭2020 、静かに始まりました^_^

オープニング作品。トム・リン監督作は日本でも結構上映されてます。私は「星空」を観てますが中々良かったです。

毎年やってるボランティアスタッフは中止。舞台挨拶や企画なども全て中止となりましたが、映画は上映しています。

第二次大戦下、日本に支配されていた時代の生々しい体験を持つマレーシア人女性と日本人庭師との禁断の恋、、。

マレーシアの地に、日本庭園、千羽鶴、入れ墨など日本的なものを配しながらも違和感はないです。

戦争の生々しい残酷さがあり、一方で谷崎的な耽美の世界もちょっと感じさせ、中々魅力的な雰囲気。

日本が支配していた頃の描写では残酷なシーンもありますが、決して反日的ではなく、むしろ日本の文化へのリスペクトも感じます。

和風でありながら、南国的な感じもする独特な味わい。結構好きです。

女優さんは知らない方ですが、どこかジュリエット・ビノシュを思わせました。
日本人庭師を演じる阿部寛が、とってもいい役で良かったです^_^

映画祭ではもう一度3/13の朝ですが上映します。今年の冬には一般公開予定とのことですので、機会がありましたらぜひ、、。
RieM

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4.2
阿部寛さんが主演のマレーシア映画を上映期間ギリギリでやっと観る。舞台は第二次世界大戦終盤のマレーシア。阿部さん演じる日本人庭師と旧日本軍の捕虜だった女性とのラブロマンス映画。

マレーシアにいる日本人は、多分一度はローカルの人から日本軍が戦時中にマレーシアを侵略していた時にいかに残虐だったかと聞かされる事があると思います(私は何度かあったし、前職で接客している時に知らないお爺さんからいきなり怒鳴られた事もあった)。その蛮行の一部を映画のシーンとしてでも観る事は正直とても心が苦しくなったけど、学校で習った「被害者・日本」の情報しかまともに知らず、「加害者・日本」の側面を知ろうとしなかった私には必要な時間だったのかもしれないです。

ちなみに、映画全体は反日的な感じで描かれているわけではなく、日本人の持つ独特な美的センスや不思議さも描かれていたり、舞台のキャメロンハイランドの自然の美しさも映像で表現されていたりと全体的に哲学的な雰囲気が漂う美しい映画でした。

残念ながら日本での通常の上映は無く、3月にある大阪アジアン映画祭での上映のみなので、タイミングが合う方は是非観てください。
miyuki

miyukiの感想・評価

5.0
日本の学校で受けた「平和教育」は、戦時中の暮らしがいかに大変だったか、原爆がどれほど恐ろしくて、沖縄でどんなことがあったか、という内容だった。
日本が何をしてきたかを目の当たりにする機会なんて、なかった。
教科書の数行に書いてあったと思うし、常識程度の知識として知っていたけれど、これが事実だよ、と突きつけられた気持ちです。

Art doesn't have borders, but culture does.
二人の関係を考えれば考えるほど、こんなにも奥の深いやりとりってあるのだな、と、たまらない気持ちになりました。

憎悪に焦点を当てた作品ではなく、でも、ゆっくり考えるきっかけをくれた映画でした。
日本で公開するのは厳しいかもしれないけれど、堂々と人にすすめたい一本です。
Taka

Takaの感想・評価

4.5
第二次世界大戦の終盤から戦後のマレーシアを舞台に、旧日本軍の捕虜だったマレーシア人女性と庭師の日本人男性(阿部寛)の禁断の愛を描いたマレーシアのラブストーリー映画

ガッチリとしたテーマはブレることなく最後まで突き通され、見てて心が痛くなる描写と海外視点の日本文化が上手く描かれていました。戦争の憎しみ等の偏見で作られていなかったのでとても評価します。

日本は他国から礼儀正しい国だと定義されているが、このような歴史的事実、過去に起きた事は誰にも変える事が出来ません。でも私達は歴史を辿らないといけない。

人は必ず過ちを侵す。ただその過ちを認めなかったり、同じ過ちを繰り返えしてはいけない。

このような過ちがあるからこそ、過ちを悔み、憎しみ、今の平和な日本があると考えると、これからの私たちの生きる道を教えてくれたような。そんな映画でした。
土偶

土偶の感想・評価

4.0
@台北 アンバサダーシネマ

阿部寛が戦後のキャメロンハイランドに日本庭園をつくる男を演じる歴史小説の映画化。
いつも面白い役ばっかり見てるせいか、こんなストレートドラマも良いので、日本でもそんな作品にキャスティングしてよね(笑)

1940年代から1960年代を描いているので日本にとっては避けて通れない出来事や、マレーシア自身もタブーとされる人たちを悪意を持って描いていないのが原作の良さでもあり、監督脚本の手腕かなと感じる。