スカポンタンバイクさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スカポンタンバイク

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異端の純愛(2023年製作の映画)

4.7

私は井口昇監督の作品は「惡の華」しか観たことなく、そんな状態でトークショー付上映に参加するのは些か場違いが過ぎるんじゃないかという自我と闘いながら、なんとか公開日に観たいと思い、本日「片腕マシンガール>>続きを読む

僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

3.0

君愛からの僕愛です。

なんというか、こっちは良かったな。
勿論、君愛にもあった後半のダイジェストMVには何も感じなかったし、要らないなぁと思ったわけだが、単純に青春青空映画として平均くらいの楽しさは
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

2.0

君愛から観ました。
僕愛は後で観ます。

演出があれだとか、演技が棒だとか、話がどうしようもないとか、色々理由はあるんだと思うが、ここまで「結婚しよう」というワードを軽くした作品は観たことがない。この
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.2

なんか、あんまり評判が良くない印象があるのだが、私は結構良かったというか、好きだった。

スタローンが出ない問題について、思う所がないといえば嘘なのだが、アドニス・クリード個人の話をする上では、強引な
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.2

面白かったという表現が合ってるかわからないが、面白かった。

ドキュメンタリーをアニメーションでやるという事で、アカデミー賞頃に今作の事を知った時は「どういう事?」となったが、なるほど。
今作はアミン
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マザーズ(2016年製作の映画)

4.5

これは面白かったなぁ。

アリ・アッバシ監督のデビュー作という事で期待してようやくみたのだが、とにかく演出力が凄かった。本当に何でも撮れる人だなぁって思った。
マタニティ系ホラーだと、赤ん坊が悪魔だっ
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C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

3.8

全体にわたって歪な家族の日常劇が繰り広げられる感じで、主人公のザックのゲイ性が取り立てて強調されてないバランス感が良かった。
強調はしていないものの、ザックが「自分がゲイなんじゃないか?」という疑問と
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.2

面白かったなぁ。

カトリックの敬虔(または狂信的)な信者になったモードが、どんどん自分の妄想と神からのお告げを混同していく様子が全編にわたって描かれる。
しかし、基本的にモードの内面には入っていかな
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

5.0

これは素晴らしかった。
イーライ・ロス監督「グリーンインフェルノ」の元ネタとしては認知していて、ずっと気になっていた本作。身構えながらも、心ウッキウキで劇場へ向かった。

とにかく意外だったのが、見せ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

最初にしても、最後にしても言及するとネタバレになるので、初ネタバレ表示。

どうなるかと思ったが、面白かった。
最初30秒くらいの映像が流れたと思ったらエンドロールが流れ出したのにはビックリした。流石
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

-

色々悩んだ結果、やはり今の私には採点できないなとなってしまった。

単にノレたかノレなかったかって話でいえば、私はあまりノレなかったのだが、ガーディアンズの完結編として「これで良かった」と思う所もある
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

5.0

本当に素晴らしかった。
ジョージ・ミラー監督というと、大多数がそうであるように、私自身もマッドマックスしか観てこなかった。
しかし、先日公開されていた「アラビアンナイト/三千年の願い」で印象が劇的に変
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

5.0

これは素晴らしい。
流石、子供のために映画を作り続けてきたイルミネーションのアニメで、ずっと退屈させないし、ほしいマリオ要素は全盛りで、しかも「そうだよね!」って大人も納得させる親切設計で、もうゲーム
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.3

ようやく観た。
レンタルショップに行っても、基本ニコラス・ケイジ版の評判の良くない方しかなく、長らく観れていなかったが、ようやく観た。
「ミッドサマー」「ホットファズ」が影響を受けている事がストレート
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

2.0

面白くはない。
また、アートムービーとの事だが、このチカチカ演出を延々続ける事がアート的体験という事なら、ポケモンがとっくにやっている。体感映像として、観客を映画内の製作陣同様に疲弊させていく意図は実
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.8

絶対みんながいう事だと思うのだけれど、ドローンがやばい。とにかく所々に入ってくる縦横無尽なドローンアクションがヤバすぎる。ただ、このドローンアクションが総じて、シーンにおいてどんな意味があるのかさっぱ>>続きを読む

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

4.2

重い腰を起こして、ようやく観た。

「マルホランド・ドライブ」を観ていたので相当覚悟はしていたが、あれ以上に混沌としていた。寧ろ、これを観た後だから言えるが、これに比べれば「マルホランド・ドライブ」は
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

アリ・アッバシ監督は前作「ボーダー/2つの世界」が凄く良かったので、色んな映画を放棄して鑑賞。

アルジェントの「ダークグラス」に続いての娼婦連続殺人ものということでしたが、今作は娼婦殺人そのものの恐
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ダークグラス(2021年製作の映画)

4.0

面白かったなぁ。
なんだかんだで初ダリオ・アルジェント監督作になったわけなのですが、悪趣味なほど血糊はドバドバで傷口がパクパクしてるのもマジマジ見せてくる一方で、平日午後のテレビサスペンスのようなほの
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。
ただ、万人に勧められるかといえば難しい。相当難解で奇抜な映画だと思った。
正直、もう「一作目「SSSS.GRIDMAN」を期待するのはやめよう。怪獣と戦ってるのが観れるだけで満足して
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

4.7

1作目は大好きな作品ではありつつ、シャザムになってからのいじめっ子根性みたいなのが見える所が両手を上げて好きになりきれない所がありました。
そんな中、今回のシャザム2はより漫画映画度が上がりつつ、等身
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

恐ろしい映画だった。

前半描かれる貧富格差によって生まれた暴徒の暴力も凄まじいものがあったが、それを言い訳に展開される戒厳令による軍事体制が本当に恐ろしい。軍事体制という後ろ盾に手に入れた軍人たちの
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

これは、ちょっと。
久々に頭を抱えた。

始まって30分くらいで劇場から出たいと思わされたのは「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」以来だ。

正直言いたいが多過ぎてまとまりようがないので端的な
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

1.5

ゾロの「いくらルフィの幼馴染だからって、こりゃあ自由にし過ぎじゃないか?」

観てて全く同じことを画面に向かって言いたくなった。
Adoが歌う事が悪いとかは全く思わないんだけれど、多分脚本と監督が悪い
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

もうギャン泣きでしたね。
冒頭の税務署に入った所で老夫婦のキスシーン。この幸せそうな光景で思わず涙してしまって以降はもう涙腺が完全に崩壊しっぱなしで、マルチバース規模の愛の物語に完全にやられてしまった
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

最近、「芸術とは何か?」という話に友人となった。私には正直よく分からないのだけれど、直感を信じて話すなら、この映画は正に「芸術」だと思った。
物語を語るフェイブルマンそのものであるスピルバーグが映す景
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.7

最高だった!

サム・メンデス、今まで全く信用してなかったけど、これは凄く良かったよ!ホントに今まで悪かった!だからといって、今まで観たのが良くなるわけじゃないけども、これは良かったよ!

本当に身も
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.4

「船が沈むだけで3時間?うわぁ」という舐めた態度で臨んだが、思いのほか面白かった。まぁでも、長いなとは思ったけれど。

結局、この上映時間というのはタイタニックでの乗客のお祭り騒ぎを見せて、乗客たちに
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.7

物語についての物語。

この手のテーマは先日の「バビロン」があったので、相当食傷気味だった。タイミングが違ってれば、印象も変わるかもしれない。

と言いつつ、前半〜中盤のイドリス・エルバの物語りは起伏
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.3

好きな人は好きなんだろうけど、私はダメだったなぁ。
DVDで「君の名前で僕を呼んで」を観た段階でもう少し警戒しておけば良かったなぁと思いました。正直あれも今作も、ひたすらな主演2人の日常劇は高尚な感じ
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

5.0

凄い良かったなぁ。

ベネデッタの修道院サクセスストーリーと世界中のシスターの旦那イエス・キリストとの交信が、境あいまいに展開する本作は、最後までその真偽を明確にはしない。それは現代においても、宗教が
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

ずっと「観よう観よう」と思って放置していた作品。
BLものと聞いてはいたんですが、意外と同性愛がどうとかは関係ない感じになってるなぁと思いました。感じとしては「ぼくのなつやすみ」をやってるような、儚い
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バビロン(2021年製作の映画)

2.2

これまでのデイミアン・チャゼル監督の映画は、私としてはどれも好きな作品でした。
ただ、今回の「バビロン」は全然ダメでした。ただ、観て良かったと思ったのは、これは実は今までの作品からも一貫してあったデイ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.5

これは面白かったなぁ。

「スリービルボード」のマーティン・マクドナー監督作という事で、それぞれのキャラクターの言い分に一理あると思わせながら、それぞれが自分の事しか考えていないために人間関係が泥沼化
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MANKAI MOVIE「A3!」 AUTUMN & WINTER(2022年製作の映画)

2.2

Spring&Summerの方も鑑賞済ではありますが、正直書くことは同じ事になってしまうと思ったので、こっちでまとめて。

原作には全く触れた事がなく、この映画の元にある舞台すら観たことない(友人にフ
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