イスケさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

他人事とは思えないほどに、再会が嬉しくて、別れが近づくと焦りで気持ちが渋滞する。

映画の中に入って素敵な体験をしている感が強く、素晴らしい続編です。


「私、変わった?」

そんな風に聞かれたら、
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

こういうやりとりの恋愛をしたいがために、教養を身につけたくなるw

そして、恋愛ものとして美しいだけでなく、哲学性に富んだ素晴らしい作品です。


セリーヌがひとりになった後に見せた微笑み。
これは、
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.4

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ロケット・ラクーン。。。泣

「逃げるのはやめた」という言葉の中に、文字通り逃げずに戦うこと以外に、自分のアイデンティティを受け入れるという意味が含まれているようで、本当に泣けた。

彼は心のどこかで
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

混じり気のない澄んだ瞳に、人間という多様性に溢れた滑稽な生き物を映し出す。

本当に秀逸だなと感じたのは、冒頭からイーオーとカサンドラの愛情に満ちた繋がりを描いていたところです。

この描写のおかげで
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

言うてるお前の眉毛もどうなん?
とは思うw


モンゴルカルチャーの中でこうやって「性」を題材にする映画はかなり攻めているのだと察する。

「おっぱいが痒い」

これは、優等生の男子が「俺、毎日チンポ
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「(ムクッ)トイレに行きたい」
「行けよ、手伝いがいるのか?」

ああいう寝呆けた奴いたなぁ。笑った。
くだらないゴミ箱バトルも最高。

さながらマフィアの青春映画という趣きに、自分が全く体験していな
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つばさ(1927年製作の映画)

4.0

メリーがジャックに渡した写真が絶妙に面白くて吹いたww
そこはかとなく漂う彼女の芋くささが愛おしい。


恋愛、友情、コメディ、ヒーロー性、航空アクション……
戦争へのメッセージ以前にしっかりとエンタ
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

大きな仕事を終え、家のベッドで爆睡しているドノヴァンに心からの「お疲れさま」を言いたくなった。


列車の車窓から見えた、金網をよじ登って遊んでいる子供たちの姿に、ベルリンの壁を越えようとして射殺され
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カラビニエ(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「もうええわ!」とツッコまずにいられない、カラビニエが戦争で手に入るものをつらつらと言い並べていくシーンに苦笑いw

後半では逆に、戦争から帰還した兄弟が土産の絵葉書についての解説を延々はじめて、もう
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

マチルダはレオンに出会えて本当に良かったね……なんて考える。
限りなくダークサイドに堕ちたマチルダだった。(レオンの方ね!)


オルガが凶行に至るまでの過程がザクザク積み重ねられていく「様式美」で見
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

クズも突き抜ければ清々しいのは、様々な作品を通して解っていたことだけど、マイキーは本当に最高だったな。

工場地帯の素晴らしい景観を背景に、世界の主役感を醸し出しての「サプラ〜イズ」。マジで腹立つw
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真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

3.5

マリオカートのスピンの再現が完璧で笑ったw

シティーハンターとバッドマンしか観たことなかったけど、フィリップ・ラショーの平和な破茶滅茶コメディ、やっぱり良き!
小粒なギャグだけど伏線モリモリなのも◎
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヴェロニカが急にセスのことを好きになったから、「色仕掛けで取材かよコイツ……」と思ったら、マジ恋とはw
どこでどうなったの。(大人の恋ですね)


皮膚がこぼれ落ちたり、ただれていったり、歯が抜けてい
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ヒート(1995年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

デ・ニーロやアル・パチーノが格好良すぎる。

まぁこれ、ゴッドファーザー観ても、グッドフェローズ観ても、スカーフェイス観ても、何観ても言っちゃうんだけどね。それが仕方ぐらいに惚れてまう。


「30秒
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

社会全体がシステムエラー。

先進国では多様性が叫ばれて久しいけれど、今回の舞台となる中東はその真逆にある世界と言えますね。

多様性を重んじる以上、他国の文化や宗教に口を出したくはないけれど、この世
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いいすね、シャルロット・ゲンズブール。

80年代パリのプカプカムービー。
自分は煙草を一切吸わないのに、映画の中だと魅力的な世界に見えるのが不思議。
そこにある自由さに惹かれるんだろうな。


ミカ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

行って帰ってくるだけなのに最高の映画。

マッドマックスとベイブで飯を食ってる(失礼!)ジョージ・ミラーが、あのカルト映画をしっかり今風の面白いものにアップデートしてきたことに感銘を受けた。

どこと
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.1

サンダードームの無重力対決に、ごっつええ感じのチームファイトを想起されられて郷愁に浸れた。

まぁ、えらい方向にハンドルきったもんです。
ラリってる暴走族もケツを出した暴走族も今は昔。

子供がたくさ
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

怒涛のクライマックス。どこを取っても良き!

相変わらずスタントバリバリなカーチェイスにワクワクし、燃料の種明かしに驚き、
短く未来が語られるラストに何とも言えない余韻を残す。


いよいよマッドマッ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ワイスピあたりにも言えることだけど、「今と全然違うやんけー」という、初期の「低予算カルト映画」な佇まいが眩しいです。

車が激突する寸前のひん剥いた目のアップは強烈に頭に残るし、森のセルフ追いかけっこ
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晩春(1949年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

猫背の笠智衆と煙草の煙。
序盤から少し見慣れた構図で引き込んでくれる。


前半はずっと笑顔の紀子が、後半に豹変するのが怖いw

いや、自転車漕ぎながら笑顔が崩れないのも、怖いっちゃ怖いんですよ。
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さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

他の作品の例に漏れずジャック・ニコルソンが演じるのは癖の強い男なのだけど、どのジャック・ニコルソンよりも優しい。

大人しかった子供が反抗期を経て、一人前になって家庭から卒業していくという過程を、たっ
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ギミック盛りだくさんで今回も面白かった!

最後の最後のとある見せ方に一瞬がっかりさせられるんだけど、1分後に「あー!そういうことね!」と思わされるやつ。
あのあたりの小技まで素晴らしい。


あと、
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

予告編で分かってはいたものの、クリス・タッカーが出演してることが胸アツ!
相変わらずの甲高い声にひと安心。

初めて知ることもたくさんあったし、何より仕事のモチベーション向上感ハンパないー!


デロ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

張り巡らせた伏線がコンセプトに負けてないのが凄い!

「あれ?この画像の女性……フィッシュアンドチップスやんけ!」

みたいに、ちゃんと引っかかりは残ってて、後から思い出せるけど、自分的にはマークから
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジ・オー・ディー(G.O.D)!!!
神様ラップが良い!

90年代のスクール・オブ・ロック!

若かりしローリン・ヒルがフレッシュ!

久々の再会の時のデロリスと修道院長の抱擁にほっこり!

相変わ
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

戦闘シーン、厳しく雄大な大自然、vs熊、そしてディカプリオの鬼気迫る演技。

ここまで映像のすべてに凄みがあると、感動を通り越しちゃって、「撮影大変だっただろうなぁ」という心配の方にばかり想いが向かっ
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

最高としか言えん!
全員が癒しの存在って、尊いなぁ。

補聴器付けてピアノを伴奏してるシスター・アルマとか可愛すぎ。
時々補聴器外して気を抜いてたり、途中で伴奏やめてたりw、かと思えば地味に高度なこと
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

チャーリーは偽りのない本心を書けることの尊さを知っていたんだろう。

本音と建前をうまく使い分けられることは、生きていく中でとても重要。
でも建前の中につい表れてしまう本音は厳しいものになる。

最後
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「ナイト・オン・ザ・プラネット」でもそうだったけど、タクシーには人生の交差点のような趣きを感じるよね。

マドレーヌの現在と過去を行き来するタクシー車内のシーンに、時々、街を俯瞰するショットが挟まれる
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

逃げた猫、顔面を瓶で殴られた女、裸のヨガ集団、その他諸々……

伏線になりそうなものが悉く、
「ただ逃げただけです」というガバガバの着地を見せたのがとにかく印象的。

さすがに犬の交尾は物語に関係して
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クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

二度鑑賞することで、深く理解できる作品ですよね。
立場を超えた友情の話かと思いきや、そこは全く中心じゃない。殻を破った男の愛の物語。

とりわけ、サソリとカエルの話の意味の持たせ方が秀逸すぎて参った。
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スポットライトのメンバーの頼もしさ。

特にマーク・ラファロ演じるマイクの一本ネジの外れた感じって、緊迫感のある仕事をしている時に頼りになるよね。
ガラベディアン弁護士と初めて対峙した時の変人vs変人
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

分かりやすい!
予習も全く要らない!
笑えるところも多くて、シリアスにならない!

いわゆる、
こういうのでいいんだよ系!

そして何より、メッセージ性が無いところ。
一番好きだったのは、そこに尽きる
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「怒りにまかせるには人生は短すぎる」

デレクによってダニーの心に届いた言葉は、ダニーを失ったあとのデレクに再び届いたのだろうか。

更生の道を歩もうとして我慢に我慢を重ねても歩んでいても、愛する人を
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ファーストキル………とは?


少しだけエスターを応援してしまう自分もいたのは否めないw

「え!?そっち!!!?」

という、まさかのストーリー展開に少々面食らったし、本当ならエスターが再び無双して
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