夢みる小学校の作品情報・感想・評価

「夢みる小学校」に投稿された感想・評価

いわゆる一般的な公学校とは違う教育スタイルを続けている、いくつかの学校の紹介ドキュメンタリー。
尺も短めで、コンパクトにまとめられてて見やすい。自分も子供がいて、教育とかどう考えたらよいのか?とか常に思うのでとても興味深かった。

夢見る小学校というけれども、中学校とかもあってよかった、良い小学校出ても中学高校と続くから。夢でなく変わっていかないといけない。もう日本は結構あちこち制度疲労起こしてるから。会社も学校も時代遅れ多すぎなので。

宿題がない、定期テストがない、通信簿がない、、、等々ありますが、一番大きいのが、「先生がいない、大人はいる」、かな。
子供っていろいろ自分でも制御不能の感情に走ったりするし、そういう時先生ではない、大人としてどう振舞うのか?とか見たかったかも。

自分が嘗ていた小学校も伊那小学校と同じく、宿題もテストも通信簿もなく、動物を飼ったり、植物を育てることでいろいろ学ぶというスタイルの学校だった、、、けれでそれがすごくいい学校だったか?というと、正直わからない😅自由に教育カリキュラムを組んでいいというスタイルだったらしいが、それ故に、先生それぞれのやり方の違いが際立っていて、良い先生もいたと思うが、正直ヤバい先生もいて、良し悪しだなあと思ったり。それも中学校からは普通に校則だらけの学校しかない感じだったし。学生時代はそれはそれで面白かったけど、なので学校自体に思い入れとかなかったなあ。

きのくに子どもの村学園の校長先生ほりさんがすごい。全国に点在している5つの学校を毎日車で移動している。良いお歳なのに、情熱がすごい。組織や仕組みは大事だけど、やっぱり最終的には個人の思いとかパーソナリティって大事なんだなあと思った。それは一番難しいことではあるけれども。自分校長先生とかほとんど記憶ないわ笑。思い出の校長先生がいる学校ってのはすばらしいよね。

あのとても形式ばってない緩すぎる感じの入学式、卒業式いいなあ。格式ばったスタイルもそれはそれで緊張感あって思い出深いかもしれんけど、こういうのも良いと思った。いろんな学校のいろんなスタイルの教育現場がもっともっとあっていいと感じた作品。
見れて良かった。
日本の教育にも、こんな世界があるのか!!と希望を持てた。
みんなに見てほしい~~
メグ

メグの感想・評価

4.2
「映画」としてのクオリティが高い映画は今年もいっぱいありましたが、今年一番「知らないことを知れた」という知識欲と衝撃を受けたのはこのドキュメンタリーかもしれません。

皆さん、小学校が通知表出すのは義務じゃないって知ってました…?私、知りませんでした。衝撃。

ここに出てくる私立の学校法人「きのくに子どもの村学園」はテストもない、通知表もない、国語算数理科社会の授業もない、「先生」と呼ばれる人もいない(大人は子供が好奇心持った時にサポートに徹する)。

で、冒頭こう思うのです。「楽しくて理想だけど、国語算数理科社会を体系立てて勉強しておかないと中学以降ついていけないのでは?」と。

でも、子供たちはたとえば「そば」とテーマを決めたら、蕎麦の歴史、蕎麦の育て方、そして蕎麦の作り方で加水率も理解しないといけないのです。でも自分の興味の延長だから、主体的に調べる。だから、ダラダラ一律授業受けるより身につく。

後半で、ここの小学校の卒業生を大学ゼミで何人か受け入れた大学の先生が、「好奇心が強い。だから、質問力が凄い。日本人はなかなか質問しない。なぜなら受け身の授業しかしてきてないから。ここの卒業生はアメリカ人並になんで?と聞いてくる。」(言い回し大分朧気)と。

実際高校生の後追い調査でも、平均より学力が高かったそう。

ここまでやるのは、なかなか私立じゃないと難しいかもしれないけど、公立でも部分的にトライしてるところもあるようで、少しずつ自由で豊かな小学校が増えるといいなと思います。
natzky

natzkyの感想・評価

5.0
生まれた時から今までの自分を丸ごと掬い上げて包み込んで、さらに優しく芯の凝りまでほぐしてくれるような映画で、タイミングも良かったんだけど、本当にありがとうございますという感じ。レビュー読むと全然ピンときてない人も沢山いて、そういう人たちの言葉を見れば理由も分かるし、無理に広めよう、啓蒙しようとは思わないけど、確実に救われる人は救われる。夢とか希望とか、もう何年も使わなくなっていた言葉をまた使ってもいいかなという気がしてきた。心に潤いが戻ってきたかな。

「自由には責任が伴うとよく言うけれど、私はそんなこと言わない。責任は大人がとるから、子どもたちは自由にやっていい」という校長先生の言葉には涙が出た。

もちろん大変なこともある。理想通りにはいかない。映画になっているのは特にうまくいった部分だけ。そんなことは百も承知。だからって「どうせ無理だから今のままでいい」ってなんでそんな発想になるのか。少しずつ変えていけば変わる。

現代社会と学校システムに心を殺されて疲れ果てて消耗しきって力が残ってない教育者にこそ、騙されたと思って観てほしい。
子供をひとりの人間としてちゃんと認めている小学校のドキュメンタリー。
子供に主体性を持たせて基本的に授業は自分達の好きなことを好きなだけやったら良いという校風の学校。
生徒たちの目がとてもイキイキしていてそれを支える大人たちもイキイキして楽しそうで、これが学ぶということのいちばんの近道なんだなと思った。みんなの心が素敵で美しかった。
柊

柊の感想・評価

3.5
映画として観た場合だけど、いつもは落ち着く吉岡秀隆のナレーションが悪い方へ作用したかなと思った。元々特徴的な声ではあるけれど、子供目線のようなスタンスはこの作品には合わない。何かしつこいような声に感じてしまった。
幸いだったのは、ナレーションの量が少なかった事。ドキュメンタリーとしては編集の問題、妙な間も含めてダラダラした感じがしてしまった。
それもあえてなら、私には合わなかったかな。

ただこういう教育が、堀さんの信念のもとに全国に展開されているとは全く知らなかった。ある一定教科書を使わない学校は存在する。そんな教育現場が求められているのも実感する。
でも全国に5校も展開しているとは…ちょっとびっくり。小中だけで経営が成り立つのだろうか?私立であるなら教育現場は経営現場でもある。こういう教育理念であれば国からの援助はさほど多くは望めないだろう。それを支えるのが保護者となるのであれば話はまた違った側面も持つと思う。
むしろ、伊那小学校や世田谷の中学のように公立学校の挑戦をクローズアップして欲しい面もあった。ここまで公立でもできるのであり、それを文科省が許可しているのであれば、大多数の公立って何をやっているのだろうか?あ、視点を変えれば、このどうしようもない今の大多数の公立が国の求める公教育なのか。点数で選別し役に立つ人間とそうでない文句言わない人間を作っていく構造。国にとって都合の良い小市民を育成していく事が公教育の現実なんだろうね。
だからこそ私立ではない学校の挑戦は意義がある。誰でも入れる学校なんだもの。

さて、この子供の村小学校だけれど、ほとんどの授業がいわゆる総合学習だ。それも学年さえも超越した。多分人間に1番大切な生きる力は十分に育まれると思う。それも日々の楽しみの中で、理想的だね。人と比較するよりも協力する事に意義を見出す教えは得難い教えだと思う。しかしだからといってこの場所が誰にとってもパラダイスになるとは思えない。きっとスクリーンには表れないデメリットだってあるはず。その部分に全く触れないのは何かちょっと納得できないとも感じた。
質問のできない大学生に嘆く教授が出演していたけど、この学校出身の子以外みんなダメダメなんでありえないし、この学校を卒業した子だって質問できない子はいると思う。ただ普通の公立、私立を卒業した子よりは逞しいという程度なんじゃないかな?と思う。
その逞しさをどう生かすかはそれぞれだし、今生きている社会と自分の育ってきた教育環境の違いに葛藤する場合もあるだろう。こんな世の中だもの。
それでも過去を振り返った時に何と幸せな時間を過ごしたのだろうと思える時代がある事は大切な事でそれがその子の核である。その核が大事なんだと思う。人の成長には必ず壁が立ちはだかる時がある。そんな時に核を持った人間は強い。自分の力で再生していく能力を備えているから。
それが与えられた学びではなく、自らが学びたいと思って選んできた事の違いなのだと思う。
いずれにしても子どもの笑顔が溢れている学校はそれだけで素晴らしいと思う。そして真剣に笑って、真剣に悔しくて泣ける体験をした子どもは幸せな学校生活を過ごした事になると思って良いと思う。
ついでに先生たちの顔も明るい。最近の先生はみんな疲れている。余裕もない。でも先生というか大人が明るくて鷹揚であればそれが子どもにとって一番の環境になるはずだと思う。きっと家庭も同じ。
元子どもが現子どもに綱引きで負けるわけにはいかない理屈だと思う。

でもねぇ、修学旅行の段取りは相手もある事だしちょっと迷惑感もあったかな。それに広島原爆ドームを見学したい子の知識が低すぎて心配になった。平和学習はその場しのぎでは浅いと思う。生きていく事を大切にするなら平和教育は大事だと思う。興味を持った時にもっと掘り下げるサポートがあったらと思ったけど、この学校の方針ではないね。
それなら「あこがれの空の下」を観た方が納得できるかな。

教科書もチャイムも教室の壁もない学校はもっとあるよ。「起立 礼 着席」を言わない学校もね。その為に先生方がどれだけ努力しているのか?と言う学校もね。学校がもっといろいろな方針を持って存在して良いし、学校ごとに個性的であっていいと言う感覚になればいいなと思う。
自分にあった好きな学校に行けるようになればいい。
haraharu

haraharuの感想・評価

3.0
一つの理想形だが、高橋源一郎が言うように課題もあると思う。そこにもスポットライトを当ててほしかった。
個人的には伊那小学校の方が目指すべき学校だと思う。
ukulele

ukuleleの感想・評価

3.0
ここに居ていいんだと思えること。自己肯定感というと役に立たないといけないとか微妙に違った捉え方をされそうで難しいけど、自分のままでいいんだということ。
子供達の生き生きと過ごす姿を見てもなお、自分がいかに常識という名の大人の都合(効率とか)に縛られているのかを感じてしまう…
横並び、同調圧力がより強調されたコロナ禍の一番の被害者はやはり子供達だと思わずにはいられない。
日本の教育について改めて考えさせられる映画。
子どもをもっと信じていい。

この言葉にはっとさせられる。
管理しやすい形に
子どもたちを押し込めてないか。

この学校では
与えられたものではなく
子どもたち自らが企画、運営する。
学びは様々な体験や生活の中から
数学や理科を学んでいく。

昔、先輩が
フレミング左手の法則を学んだ時
そういうことか、と
合点がいったんだよね!と
言ってたのを思い出した。
生活と結びつくからこそ
学び、になるのだろうなー
暗記しただけの私は
フレミングが何だったのか
サッパリ思い出せない。
太郎

太郎の感想・評価

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2022/08/17@kino cinema #30
2022/07/16@アップリンク吉祥寺 #26
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