ギャスパー・ノエ監督、新境地へ。
【STORY】
心臓病を患った映画評論家の夫と、認知症を患った元精神科医の妻。日に日に妻の認知症が強くなる中、夫の最期も近づいていく…。
【REVIEW】
…
‶心臓の前に脳が壊れる すべての人へ”
画面二分割同時進行ムービー。
ある老夫婦に密着したドキュメンタリーっぽい、家族のドラマ。
憂鬱になってくるけど、決して他人事ではないなこういう…
トリックアートのような視覚効果のある分割された画面に映し出される同時進行のカット割りはとてもこだわっている。
その画面に慣れなくて、同時に二つのことをやっている気分です。
老と死を自然に描けること…
ラジオの内容がこの映画の核だと思う
薬、医療は人間の生活から死を取り上げた。
死は病院に存在し、生活の中の存在感は薄い。
薬の登場により人間と死の間に隔たりができた。
息子はドラッグ(薬)漬けの…
ギャスパーノエのたどり着いた先が
"老いと死"なのは感慨深い。
人は誰も死ぬし
映画史上1番ドラマもない
普遍的な死だったようにも思える。
それが故に等身大で届いてきて
とても胸が苦しくなった。…
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