『耳をすませば』
冒頭5分、音と音が積まれていく様にのめり込みながらも動揺する。
ケイコとは圧倒的に隔絶された『音のある世界』に置かれてしまい、否が応でも我々と彼女の間にある壁を実感させられるのだ…
三宅唱監督の繊細な感性が全編にわたり息づく本作は、まさに「静けさの中にある強さ」を描いた一篇だ。監督らしい淡い色彩と淡い空気感が、冬の東京の街並みやジムの片隅に佇むようなケイコの存在に寄り添い、観る…
>>続きを読む三宅唱さんの撮る映画がとても好きだと思った。
人が生きている、人が人と関わっているということを過剰ではなく等身大で感じ取れる感覚がある。
鏡の前での会長とのシーンと、弟と彼女さんとの3人のシーンが…
小笠原恵子さんの「負けないで!」という原案をエンドロールで知り、佐々木隆雄会長(三浦友和)が視覚障害者の設定であることに腑に落ちる…というか、繊細なタッチで凄いな、と舌を巻いた。
変に主張するでな…
主人公が耳が聞こえないっていうだけで、ずーっと内向的なので終わりまで何を描きたかったのか分からなかった。前評判で音で生を描いてるとかなんとか聞いていたけど、シンプルに主人公が聾唖者というだけで、内に…
>>続きを読む©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS