全身小説家の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『全身小説家』に投稿された感想・評価

3.7

強烈な個性を発揮しつつも、井上光晴とは一体何者だったのかという虚しさが残る。。人生は語れば必ずフィクションになってしまう。小説もドキュメンタリーも、全ては虚構である。他人事のように観ていましたが、自…

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話が進むにつれて、虚構と現実が入り混ざっていき、全身小説家というタイトルの深さに圧倒された。
井上光晴の人柄は非常に多面的で、なぜあんなにも女性からモテるのか、徐々に理解することが出来た。
危うさが…

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kitta
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全て現実を切り取っていても切り取り方に作為性があるからそれはフィクションなんだというのは原一男を観ていると実感する
BS28ch
5.0

この作品は前の「ゆきゆきて、神軍」からの流れがあり、世代的にも批評が四方八方から飛び交った。俺は好き。現在の原監督を追うために、DVD借りてそして特典も観ちゃいましょう。嗚呼、新宿TSUTAYAが復…

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ばりおもろいドキュメンタリー。
ショットもめっちゃカッケー。(というかドキュメンタリーにショットという概念があるのがおもろい。)

原一男って作品数は少ないけど一つひとつの作品が持つ力がデカいな。
言って欲しい言葉を言ってくれるまさに、 **idol** って感じの人が存在するという事が知れたのが面白かった。
人がほしい言葉を掛けてくれる善良な嘘つきという興味深すぎる人物が実在していたというのがもうすでに面白い
4.3

ウソのつきすぎで何が何だか分からなくなっちゃった小説家、井上光晴。その虚飾に塗れた人生を原一男がしつこくカメラで追い回す異色のドキュメンタリー作品。

ぼくが中学生のときに初めてVHSで観た原一男作…

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そしてこれも大学の白い壁で見たんですけど、金子光晴の履歴が嘘ばっかりでしかも寂聴と付き合っててみたいな、ひたすらやべーなあーみたいなことを感じた記憶があります。太宰治に似たにおいといいましょうか。そ…

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3.5
自身の語る生い立ちがことごとく嘘八百であるという「嘘つきみっちゃん」だけれども、その周りに集まる人の心酔具合はすさまじく、いわば「人たらし」の極致。
葬儀での瀬戸内寂聴のスピーチがすごい。

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