ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳の作品情報・感想・評価

ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳2012年製作の映画)

製作国:

上映時間:114分

4.1

あらすじ

「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」に投稿された感想・評価

脱原発デモの隊列に
カメラを向ける姿

同じくカメラを持つ“後輩”たちへ
向けた言葉
『問題自体が法を犯したものであれば
 報道カメラマンは法を犯してもかまわない』

そして 南相馬
瓦礫の山の前で カメラを構える姿



…カッコええー
惚れ惚れするわ。


軍国青年だった20代
ほんの数日ずれたが為に
原爆を逃れ 迎えた終戦


そして
「嘘」に
カメラを向け始めた


・・・ひとつ驚きなのは
広島で
被爆者を捉えた写真で 賞を受けてから
プロになったんだね。

祝島が出てきて ドキッとした。
そうか。そこにつながるのか。




原爆の犠牲者達から始まり
安保闘争
自衛隊
三里塚
公害
そこに写るのは、いつも

戦う人たち、だ。

平和ボケの
このアタマがクラクラする
・・・カッコええーとか
言ってる時点でボケてるもんな<苦笑


老犬ロクとの ふたり暮らしでみせる
飄々とした様は
ほのぼのした風にも感じられるが

歯に衣着せぬ
その言葉は容赦ない

その姿勢は
暴漢に襲われ 重傷を負っても
自宅に放火されても
変わることはなかった



そして、フクシマ。
『表に出ないものを引っぱり出して、たたきつけてやりたい』

執筆中の原稿が
ヒロシマからフクシマへ繋がったのは
これも必然、だろうか。



ラストは
初めて撮った被爆者
杉松さんの墓参りをする菊次郎さんだった

墓の前に座り込み 長い長い沈黙の後

『ごめんね』

と一言だけ



その声の弱々しさに
シャッターを切ったその数
25万枚ともいわれる 膨大な“真実”の
沢山の思いが 見え隠れしているようで


エンドロールが始まるそばから
もう一度観たいと思った。


☆☆★
(結局、3回観た)


「敗戦」って言葉に
ドキッとした。
・・・当事者にとっては
「終戦」ではなく
「敗戦」なんだ
と気づいて

私にとっては
教科書で習った「戦争」だから
「終戦」だけど。



同じように
「ごめんね」の言葉は
あの時からずっと

ご本人の中では変わらず
“いま”なんだと 気づいて
ますます泣けて。

だけど悲しいんじゃなくて
なぜか 希望を観ちゃうんだな。
Talk

Talkの感想・評価

-
アップリンク行ってきました。
原爆や原発…反骨の写真家、再び脚光 追悼上映や写真
mako

makoの感想・評価

4.5
《2018#245》
ジャーナリスト界で「伝説」と語り継がれる報道写真家•福島菊次郎。
福島菊次郎という報道写真家をこのドキュメンタリー映画で初めて知りました。

一見そんなに凄いカメラマンには見えない。小柄なおじいちゃん。
でもカメラを構える姿は格好良く勇ましい。

ニッポンの嘘や隠し事を伝えるため写真を撮り続けてきた。
広島の原爆、三里塚闘争、安保、東大安田講堂、祝島、福島

真実を伝えるためには手段を選ばない。自衛隊内部に潜入取材して隠し撮りもしたりした。そのため暴漢に襲われ家を放火されたりもした。

「天皇の戦争責任展」を実際に観てみたいと思った。

観て良かったと思いました。
聞き取りにくい箇所があったのでできれば字幕をつけてもらいたかった。
1号

1号の感想・評価

3.9
いまはもう絶滅したのかな、と悲しく思う、ニッポンの、ザ反骨のジャーナリスト。こうして記録されていて良かった。
「キネマ旬報ベストワン上映会&表彰式」にて鑑賞。

福島菊次郎さんという方を、初めてじっくりと見せて教えてくれたのがこの映画。

第二次世界大戦で戦うも、広島原爆投下にはギリギリのところで被爆しなかった福島さんが、広島原爆投下後の人物や風景にカメラを向け、学生闘争、公害、破壊される自然などに向けてシャッターを切り、直近では3・11後の福島に赴き、立入禁止の境界線にカメラを向ける。
こんな行動力の塊のような90歳が存在すること自体が驚きであり、敬意を表したい。

素晴らしい映画である。
Yn

Ynの感想・評価

4.1
社会が背負うものの大きさに気づかされ、それを背負う覚悟の難しさを知る。
ラストの墓前での言葉は、ずっしりと今を生きる誰しも心に反復するものだと思いました。
報道写真家、報道カメラマンとしての姿として、賛否はあるだろうが一見の価値があると思う。
私もカメラが好きで写真を撮るが、人物や歴史の動きの一瞬を切り取る技術、ただただすごいとしか言えない。
大戦にてバリケードで警備する兵士を隠し撮りした部分など、ファインダーを覗くことなくマニュアルフォーカスで撮影してしまえる機械を操る技術もさすがプロである。
様々なものに対しての「怒り」「なぜ」「残念」が彼を突き動かす。
年齢の離れた恋人との別れ、やがての死別にも彼なりの信念があり生き方なんだと思う。
報道写真家とは生き方そのものであり、お金では得られない満たされる思い、満たされないものをもった職業だと認識した。
uedachiaki

uedachiakiの感想・評価

5.0
尊敬する写真家の記録
この映画のおかげで菊次郎さんに出会えました。ありがとうございました。
神経反射で好きじゃないです。ドキュメンタリーは多く見てないけど、この写真家と情熱大陸で見た村上隆だけは好きになれない。
カメラを構えるときの菊次郎じいちゃんの俊敏な動き。まるでガンマンのような。
字幕欲しい感はある。
>|