荒涼とした冬景色のトルコ南東部。 年老いたムサは、亡き妻の遺体を故郷の地に埋葬するという約束を守るため、棺とともに旅をしている。 紛争の続く場所へ帰りたくない孫娘のハリメだったが、親を亡くし、仕方なく一緒に歩いている。 亡き妻とともに故郷への帰還を渇望するムサ。旅で出会う様々な人たちから、まるで神の啓示のような“生きる言葉” を授かりながら進んでゆく。 国境、生と死、過去と未来、自己と他者、棺をかつぐ祖父と孫娘の心の融和。 トルコから届いた3人のおとぎ話は、境界線の先に小さな光を灯す。
『馬を放つ』(17)で知られるキルギスを代表する映画作家アクタン・アリム・クバトの最新作。ロシアに出稼ぎに行っている間に記憶を失い、20年ぶりにキルギスに戻ってきた男とその家族を描くドラマ。
クリミア侵攻が始まった2014年。従軍医師のセルヒーは、東部戦線で人民共和国軍の捕虜となり、悪夢のような非人道的行為を経験。やがて首都キーウに帰還したセルヒーが、失われた日常を取り戻そうと…
>>続きを読むロシアとの戦争終結から1年後の2025年。戦争で家族を亡くし、唯一の友人も失った孤独な主人公セルヒーが、兵士の遺体発掘、回収作業に従事するボランティア団体の女性との出会いをきっかけに、自ら…
>>続きを読む荒涼としたイランの⼤地を⾛る1台の⾞。後部座席では⾜にギプスをつけた⽗が悪態をつきながら、旅に⼤はしゃぎする幼い次男の相⼿をしている。助⼿席の⺟はカーステレオから流れる古い歌謡曲に体を揺ら…
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