フープ・ドリームスの作品情報・感想・評価

「フープ・ドリームス」に投稿された感想・評価

AS

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3.6
『スティーヴィー』大好きなんで期待値あげすぎたかも…。二つの家庭を並列されるよりも、『スティーヴィー』の様に一つのそれをとことん掘り下げてもらった方が没入できるタチなので…っていうのが根本としてある。とりあえず猛烈にスラダンをイッキ見したい。します
MSQ

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4.5
“行き止まりの世界に生まれて”のレビュー見直しててふと思い出した映画。点もつけてなかったけど20代前半?に観て圧倒されたのを覚えていた。

“行き止まりの世界に生まれて”ともシンクロするテーマを躍動感ある編集で魅せていた気がする。

もう一度観直したい映画。


て調べてみたらこの映画の監督が“行き止まりの世界に生まれて”のプロデューサーらしい。
GreenT

GreenTの感想・評価

3.5
バスケットボールのプロになって、貧困から抜け出そう!と夢見る黒人少年たちを追ったドキュメンタリーです。

舞台はシカゴの黒人居住区。ゲットー=プロジェクト=スラム=フッドなどと呼ばれる黒人居住区にはバスケットコートがたくさんあって、有名高校のバスケ部のスカウトがやってきます。

14歳の黒人少年ウィリアムとアーサーは、アイゼア・トーマスと言う有名なNBAプレーヤーを輩出したセント・ジョセフ・ハイスクールにスカウトされ、夢を叶える第一歩を踏み出すのですが、これが紆余曲折で興味深く、しかも黒人差別の厳しい現実を突きつけて来ます。

しかし社会問題などの小難しい話に入る前に、この子供たちのバスケがすごい!もちろんNBAの試合も見たことあるし、こうしたフッドでプレーするすごい黒人のアマチュアのバスケも見たことあるけど、その中でも一番すごいと思った。それはまだティーンで身体が柔軟なせいなのか、もう飛ぶように軽々しくプレーする。この感じは成人ではもう出せないと思う。

そして後々出てくる、ウィリアムとアーサーの高校の対抗試合は、めちゃくちゃ盛り上がる!私は特にバスケファンじゃないのですが、まずトーナメント形式であると言うことと、ウィリアムとアーサーの生活がかかっているので、2人が実力を発揮できずにシュートが入らないと「うがああ!!!」ってマジで悔しい。ドキュメンタリーなのに実際の試合より手に汗握るってのが笑った。

2人共鳴り物入りでスカウトされたにも関わらず、スカウトしてくる学校はみんな白人のいい学校なので、自分が住んでいるゲットーから1時間半もかけて通わなければならない。特にアーサーは、今まで一度もゲットーの外に出たことがなく、白人の住む地域を見て、あまりのキレイさにビックリする。

こんな格差があるんだ、こんな生活をなぜ俺たちはできないんだ?と子供心に思ったことだろうなあと察するのですが、それだけでなく、白人と接したことがあまりないので、高校の練習で白人の少年たちに慣れなければならない。

アーサーの父親は肉体労働しかできず、しかもその仕事は次々にリストラに会う。そのせいで強盗をし、クスリにハマり、刑務所に入る。母親も最低賃金の仕事で、身体を壊してクビになったり、とにかくこの家族は私が思う「典型的な黒人家族」で、「いくら頑張ってもどうにもならない」家族。アーサーの学校は学費を半分受け持ってくれるんだけど、その半分も払えず、結局アーサーは地元の公立高校に転校せざるを得なくなる。

家庭を支えられずおまけに刑務所に入った父親はあとですごい反省していたけど、こんだけクビになって仕事が見つからないんだったら、強盗もするだろうよ、と私は気の毒に思った。

ウィリアムはラッキーなことに、学費を全て出してくれる白人のスポンサーを見つけ、お金の心配がなくなる。「ああ、こうして明暗が別れてしまうんだなあ」と思いきや、ウィリアムは膝を痛めてしまう!!

なんとも切ない。バスケットボールができなかったら、奨学金とかスポンサーとか、どうなっちゃうんだろ?結局、才能があっても、黒人の運命は白人次第なの?なんかそういうプレッシャーを感じながらバスケットをやることに魅力を感じなくなってくるウィリアム・・・・

だけどウィリアムはもう子供がいて、なんとかいい生活をしたいので「じゃあバスケやめます」ってわけにも行かない。そういうウィリアムが試合でシュート入らなかったりすると、本当にこっちまで気持ちがどよんどよんしてくる。

その頃、冴えない公立高校に行かざるを得なくなったアーサーはイケイケで、ガンガン地区戦に勝ちまくる。普段は全く注目されない公立高校戦なのに、アーサーの目覚ましい活躍のおかげでメディアの注目を浴びる。

このアーサーの公立高校の試合がもうめちゃくちゃに盛り上がる。何十年振りかの大活躍らしく、生徒たちもすごい盛り上がってるし。だけど、この子たちが試合している体育館が、セント・ジョーンズに比べてボロっちいのが、人種間格差をありありと浮き彫りにする。

あと、ウィリアムもアーサーも、バスケができればいいってもんじゃなくて、いい大学にスカウトされてもSATという学力テストの点数が悪いと入学許可が出ない。しかしゲットーの学校は先生が雇えず、国語のクラスは1年から3年までで一つしかないなど、ここでも人種格差で、どんなチャンスを与えられても結局黒人が成功する可能性なんてないんじゃないかと思わせる。

また、ウィリアムの種違いのお兄さんも、すごいバスケが上手くて高校にもスカウトされ、大学にも奨学金を貰って行ったんだけど、すごい反抗心の強い子でコーチと上手くやって行けず、結局辞めちゃう。で、その後、警備員とかそういう仕事しか見つからず、またそういう仕事は要らなくなるとすぐクビになる。

つまり、バスケで成功でもしない限り、本当にゲットーに住んでいる黒人たちには希望のある未来なんてなさそう。だけどバスケで成功するにも、馴染まない環境で、勉強もできて、周りとも上手くやって、色んなことに気を使わなければならない。

白人の子供が14,5歳の時にそんなプレッシャーにさらされるんだろうか。なんとなく高校に行ってなんとなく大学に行って、大学ではパーティしてマリファナばっかりやって、大学卒業後は日本で英語教員しながら遊んでた私の元夫は、今、大手の会社で重役やってるよ。

『ボーイズ’ン・ザ・フッド』や『ポケットいっぱいの涙』などもかなりリアルで愕然としたけど、このドキュメンタリーはそれにまた一歩踏み込んだ現実を見せてくれた。1994年の映画だから、30年近く前の映画なんだけど、ゲットーの環境って、多分今でもあまり変わってないんじゃないかと思う。

私が観たDVDには2014年だかに作られたウィリアムとアーサーの「その後」のフッテージも入っていたけど、結局2人共NBAには入れず、ウィリアムはあんなに出たがっていたゲットーから抜け出すことはできず教会の説教師になり、アーサーはこのドキュメンタリーのロイヤルティで安全な地域に家を買うことができたけど、自営の仕事でなんとか口糊をしのいでいる。

あ、あと、ウィリアムは29歳の時に、マイケル・ジョーダンの練習相手として選ばれて、そんなトシでも才能を認められて、NBAに入れるところだったんだけど、その時も脚を故障してしまったんだって。なんとも不運というか、こういう人は人種関係なくいるよね。

それと、ウィリアムのお兄さんは射殺され、アーサーのお父さんも昔の犯罪者仲間に殺されたんだそう。『ポケットいっぱいの涙』で「黒人男性の21人に1人は殺人で亡くなる」っていうキャプションが出るんだけど、これは現実なんだなあとやるせなくなった。いくらなんでもこういう格差はなくせないものなのか。
製作が1987~1991年、公開が1994年、日本でのソフト化が2006年らしいのでそういう感じの時間軸で読みたい&保存したい以下の文章。紀伊國屋盤収録の"両家族のその後"より引用。

・アーサー・エイジーとその家族のその後

マーシャル高校卒業後、ミズーリ州のミネラル・エリア短期大学でプレイしていたアーサーは、そのチームでの活躍によってNCAAの奨学金を受けてアーカンソー州立大学で2年プレイ。その後、いくつかのマイナー・プロ・リーグのチームに参加していたが、1996年、試合への出場を辞退。この頃からNBAへの夢がしぼみ始める。彼曰く、「ハングリー精神を少しばかり失ってしまった」。彼は<アーサー・エイジー・ロール・モデル・ファウンデーション>を設立し、スラムの子どもたちが上の学校に進むのを援助している。また、<フープ・ドリームス・スポーツウェアー>を興し(キャッチコピーは「Control Your Destiny=運命をコントロールしろ」)、MTVの協力を得て、ロゴ入りのTシャツなどの販売を計画しているという。また、彼は2人の男の子と2人の女の子おの父親となっているが、彼らの母親は全員別の女性である。
アーサーの母シーラは主に裕福な家庭を顧客に、看護師として働いている。アーサーの父、"ボー"エイジーは生活を改め、映画にも出てくる地域の教会で牧師として働き、また衣服のセールスマンもしていた。しかし、2004年12月15日の夜、商品の売買のためにある男と裏通りで会う約束をしていた彼は、射殺された姿で発見された。

・ウィリアム・ゲイツとその家族のその後

1991年秋にマーケット大学に進んだウィリアム・ゲイツは、2年後にガールフレンドのキャサリンと結婚。一時、バスケット・ボールから離れたり、また戻ったりという生活を送っていたが、'94年に『フープ・ドリームス』が公開され大ヒットとなったために、アーサー・エイジーと共にテレビへの出演や公演ツアーに勤しんだ。'95年に大学を卒業し、その後も講演活動を続け、イリノイ州オークパーク市の助成を受けて、地域の子供達がスポーツに取り組めるよう、ユース・サーヴィスというプログラムを運営。2001年には、マイケル・ジョーダンの勧めもあってバスケ界にカムバックしようとし、ワシントン・ウィザーズのトライアウトを受けることになっていたが、またしても足の故障で断念。NBAへの夢はついに叶わなかった。
同年9月10日、『フープ・ドリームス』にも出てくる兄カーティスが、三角関係のもつれから相手の男に監禁され、裏口から逃げ出して警察に電話で助けを求めているところを、男に撃たれ、死亡。36歳だった。ウィリアムは幻に終わった自分のカムバック計画をカーティスにだけは告げていた。カーティスは「もし実現したら、俺は仕事を辞めて、お前の行くところについていくよ」よ言っていたという。
ウィリアムはカブリニ・グリーンにあるリヴィング・フェイス・コミュニティ・センターでキッズ・クラブを運営、牧師として子どもたちを指導している。ウィリアムの母、エマは今も准看護師として働いており、ウィリアムとキャサリン、そして彼らの4人の子どもたちの家から5分の場所に住んでいる。

アーサー・エイジーとウィリアム・ゲイツは映画の公開後、友情を深め、最低でも年に一度は会っているという。2006年現在、彼らのその後を追った『Hoop Realities』という映画作品が、リー・デイヴィス監督の下で制作進行中である。

引用終わり。以下、2020年時点での適当な補足など。
上記の『Hoop Realities』は『Hoop Reality』として2007年に非公式の続編扱いで公開されている。ここに登場するのはアーサーのみである。また、2015年にクライテリオンが公開20年を記念してリマスター版を公開し、その特典としてスティーヴ・ジェームズ本人が監督し、アーサーとウィリアムが登場する『Life After Hoop Dreams』が収録されている。私は全く興味ないが、ファンには垂涎ものなんでしょう。
一覧の中の
あまりにも冷酷なコメントに
反吐が出そうになったけど、

フィクションに見紛うほどに
ドラマの連続であったのにかまけて
大前提に彼らの人生であることを
フィクションに侵された我々は
痛みも知らずに見終えるのか?
nagarebosi

nagarebosiの感想・評価

4.8
もう一回、観たい!いや、何回でも!
VHSで観たきりなのに、いまだに観たい。そう思わせてくれるほどのドキュメンタリー。
良作であり傑作!
tulpen

tulpenの感想・評価

4.3
3時間近い時間があっという間。

ドキュメンタリーだけど
バスケものにハズレなし。
スティーヴ・ジェームズ監督作品。
シカゴのスラム出身の二人で、将来NBA選手を目指す黒人少年アーサーとウィリアムが、バスケットボール推薦で同じ高校に入学してから卒業するまでを追ったドキュメンタリー。

『スラム・ダンク』の現実版。ドキュメンタリーだからリアリティ抜群。地道な努力と怪我との闘い。
この映画を見ると他の黒人映画の描写に説得力が出てくる。街には職が無く、あっても薄給のバイト、そのため犯罪とドラッグに走る。子供たちがバスケットボールしている広場で大人たちが麻薬の売買をしている。

プロ選手を目指すうえでの生存競争。競争して勝つことを焚き付けられるアメリカの競争社会と、金がものを言わせる資本主義社会をとても感じさせる。

写される人物の顔立ちが素晴らしい。特にアーサーの母親は貧しいながらも力強く、偉大な母親と感じさせた。
アーサーとウィリアムを別個にそれぞれ写していくが、終盤になってクロスする瞬間が嬉しい。
アメリカンドリームの光と影を教えてくれた映画。 シビアな現実と戦いながら夢を追う二人の青年の姿をありのまま写している気がする。 
どなべ

どなべの感想・評価

2.0
後先考えずにガキ3人作って離婚して働かずに生活保護受けてその上社会のせいにするのほんとステレオタイプなアフリカ系アメリカ人って感じだった
子供は授業なんかまともに受けずに低所得まっしぐら、機会がないわけじゃないんだよな こいつらからバスケの才能引いたのが一般的なスラムの黒人だろうな
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