四面楚歌
文革を知れば知るほどその凄絶さに打ちのめされる。思想の弾圧ほど恐ろしいものはない。
大傑作だと信じて疑わないが、内容もさることながら映画自体も演劇のような外連がたっぷりで、リアリティ志…
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『国宝』の鑑賞で、
今作が気になったので鑑賞。
時代・国・性別に翻弄された凄絶な人生。
前半は特に、
ひりつく程の緊迫感の連続で、
見応え抜群である。
主要3人の一方通行の恋心は、
観ていて辛…
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この映画で美しいのは主人公が演じる虞姫だけ。
それ以外の展開は歴史の荒波に翻弄され、誰が悪いとか言えるものでもなく、ひたすらに辛い。
だけれども、泥の中で咲く蓮のように、劇中の虞姫がこの世のもの…
2年ぶりに再鑑賞。蝶衣が”女として生まれ”のセリフを”男として”と何度も間違えたのは、心身ともに女として小樓へ思いを寄せることはできないからこそ意識して”男”になろうとしていたからなのか。菊仙と蝶衣…
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芸術を、時に都合良く批判し裁判にかける人々の姿や勢いは怖い。時代と運命に翻弄された2人がそれぞれ保身のためとわかってても裏切るのが辛かった。蝶衣はどう頑張っても菊仙にはなれない。だからこそ自分が愛す…
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幼少期から成功と挫折を経て老いるまで、羽織りを肩にかけるシーンと、舞台と時代ごとの客の対比が印象的だった。
中国史はあまりにも目まぐるしくて、文革がたった50年前だったのを思い出す度戦慄する。
時代…
©1993 Tomson(Hong Kong)Films Co.,Ltd.