【真実の愛が乱れる】 [99.9]
“母をも捨てる愛”
“私だって女ですもの。母にもなるし、惚れる。”
“血縁同士の無駄な心配は昔からか。愚痴も続々と。”
成瀬巳喜男の代表格であり、最高傑作。
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戦後の日本、戦死した夫の世帯に残り仕事に家庭に奮闘する残された妻の生きる姿を描いた傑作。
今の時代に観てもとても面白い作品だと思いますし、特に後半の展開はさらに尻上がりに引き込まれていきました。
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こんなに無駄がなかったっけ?というくらい、削ぎ落とされた構成にうなった。やはり成瀬巳喜男は凄いなあ。そして、この時代の生活や家族の考え方故に生まれるストーリー。欲望をギリギリのとこで抑えつつの演技が…
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