回想シーンでご飯3杯いける

ビューティフル・ライフの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ライフ(2023年製作の映画)
3.0
北欧の国デンマークで漁師として働く青年エリオットが、有名音楽マネージャーの女性にスカウトされ、成功への道を辿るストーリー。

友人のバックでギターを弾くだけの予定だったエリオットが、事の成り行きからアドリブで歌う事になるのだが、その歌声がとても魅力的で、作品内に登場する関係者も、映画鑑賞者である僕も驚いてしまう。

エリオットを演じているのは、デンマークで活動するクリストファーというポップシンガーで、なるほど本来は歌う事が本職なのか。普段はアイドル・ポップス的な音楽をやっているようだけど、今作で聞ける北欧らしいフォーク・ソングも、ルイス・キャパルディみたいでとてもハマっている。劇中で挿入される歌は、全て訳詞が字幕で流れ、音楽面はとても手寧に作られている事が分かる(同じ曲でも歌うタイミングで歌詞が微妙に変わっている部分もしっかり再現)。

音楽面の作り込みに対して、ストーリー展開は、恋愛要素を絡めた、ありがちなサクセスストーリーという感じで、やや物足りなかった。作品の趣旨的には、あまり多くの要素を入れ過ぎない方が良いという判断なのかもしれないけど。
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    回想シーンでご飯3杯いける

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    ストーリーだけではなく、演出や構成に輝きのある作品が好きです。多少の粗があっても、独自性や挑戦心のある作品の方が、応援したい気持ちになります。 長年、音楽の仕事に携わってきたという事もあり、映画を…

    ストーリーだけではなく、演出や構成に輝きのある作品が好きです。多少の粗があっても、独自性や挑戦心のある作品の方が、応援したい気持ちになります。 長年、音楽の仕事に携わってきたという事もあり、映画を彩る音楽や音響には自然と耳が行ってしまいます。(劇場以外も、全て5.1ch環境にて鑑賞) 良いと思った映画を評価する際の基準を提示する意味でも、良くないと思った映画には正直な評価を書きますし、僕が良くないと思った作品の中にも、 他の人が観れば楽しめる作品があるのは当たり前の事だと思います。 3.0が基準点。