大阪郊外にある小田香の母親が働くカラオケ喫茶の様子が8mmフィルムで撮られる。カセットテープが再生するコロナ禍、ウクライナ侵攻への語り。テープの再生と停止のショットが画面の質感も相まって現在が風化に…
>>続きを読むカラオケ喫茶ボサという地域の小さな共同体とその背後に見える国際情勢や国家という大きな共同体、二つのイメージを画面上で重ね合わせることで、人間社会とは何なのかという根本的な疑問を体現した良作だった。
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ほんとうにおもしろい、こえの持つちから、魅力みたいなものが最大限に引き出されていると感じる
それが映像をおいてけぼりにしてしまうのではなく、常に音が映像を、映像が音を細い糸で引きながらともに揺れてい…
コロナ禍に監督の母親の店であるカラオケ喫茶の様子を8mmで撮影したドキュメンタリー。
多重露光で撮影した母親の歌う姿。ウクライナや孫など、他者を思いやる常連達の声を聞く限り優しく素敵な場なのだろうな…
他の作品でもそうだが、音と映像の間に緊張関係がある。どちらかがどちらかに従属するようにあるのではなく、綱引き的にある。
意味ある綱引きじゃなくて、単にゲーム的に綱引きがあるだけなので、像が立てば音が…
平和な世の中。隔てなく。
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情報が溢れる。何を信じたらいいのか。
これがいきすぎて戦争が起こる。
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自分たちが真剣に考えるとき。
立ち上がって、考えるべきとき。
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平凡な生活。
これを守るのが…
コロナ感染対策の”ついたて”も小田監督にかかると乗り物や建物と同じようにフレームと反射する窓になってしまう。カラオケのマイクのエコーがきいた語りがなんとも味わいがあるというかジワる。カラオケ用のカセ…
>>続きを読む©Oda Kaori