コロナ禍のカラオケ喫茶を撮った作品。今起きている国際情勢、ピークが過ぎ去ったコロナウイルスも、60年後、80年後には人々の記憶から薄れ、そして消えていく。
60年後の自分は80代だけれど、どのよう…
作者の母が営む大阪郊外にあるカラオケ喫茶ボサ。ご近所の常連さん達の憩いの場となっている。8mmフィルムで撮られた質感のある映像。マイクを手に歌う人びとの静止画像が連続的に映し出され、そこにカセットテ…
>>続きを読む大阪郊外にある小田香の母親が働くカラオケ喫茶の様子が8mmフィルムで撮られる。カセットテープが再生するコロナ禍、ウクライナ侵攻への語り。テープの再生と停止のショットが画面の質感も相まって現在が風化に…
>>続きを読むカラオケ喫茶ボサという地域の小さな共同体とその背後に見える国際情勢や国家という大きな共同体、二つのイメージを画面上で重ね合わせることで、人間社会とは何なのかという根本的な疑問を体現した良作だった。
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ほんとうにおもしろい、こえの持つちから、魅力みたいなものが最大限に引き出されていると感じる
それが映像をおいてけぼりにしてしまうのではなく、常に音が映像を、映像が音を細い糸で引きながらともに揺れてい…
©Oda Kaori