ミラーズ・クロッシングの作品情報・感想・評価

「ミラーズ・クロッシング」に投稿された感想・評価

最初観たときは「なんだこのオタク受けを狙ったあざとい映画は」なんて思ったりもしたけど、いま観ると「そうかこれは製作者が悪ノリして作ったブラックコメディなんだ」と妙に納得する部分あり。

マフィア映画にも関わらずパロディ的演出が随所に発揮されており、脇役ジョン・タトゥーロやビリー・ボブ・ソーントンの間抜けぶりも相当笑えるし、本家「ゴッドファーザー」のお手軽版として十分楽しめる佳作になっている。若かりし日のマーシャ・ゲイ・ハーデンも可愛い。
ゴマ

ゴマの感想・評価

3.9
森の中での殺害場面は前に観たベルナルト・ベルトリッチ監督の「暗殺の森」の一場面を思い起こさせた。コーエン兄弟がフィルムノワールをやりたかったんだな、ソフト帽かぶったギャングにマシンガンぶっぱなっさせたかったんだなと、自分な勝手な感想だけど・・・・
寅さん

寅さんの感想・評価

4.0
ホモソーシャル感が強い。
ギャング、マフィア映画と青春映画の中にあるホモソーシャル感は大好きな要素だからそれだけで満足することができる!

〜好きなところ〜
スティーブブシェミの早口が楽しい。

冒頭の問答から木々を下から撮っていて、音楽が流れるシーンが好き。
これは健さんの映画を見てるようだな。ラストシーンなんて音楽までそんな感じ。全編通してやたらシブーい。

このレビューはネタバレを含みます

 アイルランド系のマフィアとイタリア系のマフィアが対立している中、アイルランド系に所属する主人公があっちへふらふらこっちへふらふらしながら生き残っていく話。
 冒頭、対立するマフィアの親分が話し合いをしていて決裂する。森の中を飛んでいく帽子でメインタイトルどーん。印象的な音楽とともに流れる冒頭でツカミはバッチリでした。

 この映画の魅力は主人公の魅力で持たせていって、腕っぷしもそんなになく借金だらけの主人公が何を考えてるかわからない中で、何回か殺されそうになりながらもピンチを脱出していく。どんなに殺されそうになっても泣き言を言わず、許しは請わずにむしろジョーク言ったり。映像のカッコよさもあいまって主人公最高です。
 アイルランド系のマフィアとイタリア系のマフィアのそれぞれの対立関係をそんなに説明せずにコミカルにお芝居で独自のルールで生きている姿が面白いです。

 主人公がピンチに立つきっかけがミラーズ・クロッシングでチンピラを逃がしてしまったところから。頭脳明晰な持ち主の主人公が窮地に陥っていく。ちょっとでも私情を持ち出すと途端にピンチになる世界が怖いです。
 森のミラーズクロッシングの映像やボスがトミーガンを乱射するシーン。命乞いをするジョン・タトゥーロのお芝居などが印象的な映画でした。
一筋縄ではいかないギャング映画。
一番まっすぐやったのはトムなのかもしれない。
2015 9/23なんだかエレガントでした。主人公がちょっとずつこう人間への期待みたいなものを折っていく感じにすーんとしました。主人公について、最初は中途半端に甘いひとだなあと焦れる感じがありましたが、観終わるころにはそれを人間味と言ってもいいのかなという気持ちになりました。
コーエン兄弟作品の中で「ビッグ・リボウスキ」は別格としてその次に好きな作品。

一見するとシリアスなギャング映画だし、事実銃撃戦など雰囲気は伝統的なハリウッド映画の風格を備えていると思うけれど、間だったりちょっとした描写がコーエン兄弟らしいユーモアが感じられる。

そもそも、ガブリエル・バーン演じる主人公が何があっても動じないキャラクターだからこそ重厚に見えるけど、行動だけ見ると予想外の出来事に右往左往しているし、キャラクター像次第ではすれ違いコメディで成立しそうな気すらしてしまう。

そういった結局人生は運次第という視点は少しウディ・アレンを思い出すものがあった。
なんやかんや人が死に、結局何も残らないコーエン兄弟作品シリーズ。
好きです。
FukiIkeda

FukiIkedaの感想・評価

3.7
コーエン兄弟の初期作品、マフィア映画。
ただのドンパチではなく、流石、インテリジェンスに溢れ、脚本がよくできています。彼の本当の腹の底は誰もわからないところがまたイイ。
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