継承される『有害な男らしさ』。
パトリシア・マズィ監督が古典的ノワールの手法で現代の深淵を抉り出したフレンチ・ノワール。
ロカルノ国際映画祭やカイエ・デュ・シネマ誌で絶賛されたパトリシア・マズィ監督…
このレビューはネタバレを含みます
参った。
女性蔑視の連続殺人。
何故彼が女性を殺すのか。そのどす黒い心象が丸ごと伝わってくる。その息を飲む演出力。終りまでその暴力の正体を暴こうという緊迫感に満ちている。父親のハンティング映像の醜悪…
マズィさんは大島渚ファンだそうで、作り方は濱口竜介や深田晃司にもつながるところがある。師事したというアニエス・ヴァルダの影響についてはそもそも詳しくないのでよくわかりませんが。
実は去年『ヴォルド…
待望のパトリシア・マズィ作品を観るためにキネマ・ノイまで遠征しての鑑賞。こりゃ凄い。
父親の呪われた血の映画で、これは作中で語られることはない。
暗闇の中、赤い照明がぼっと照らす底冷えするようなボウ…
「有害な男性性」の継承という主題が、Sāturnusという神話的枠組みを通して暗示的に展開される。本作における決定論的な終幕が、地下のボウリング場という閉鎖的かつ渦動的な空間で描かれることに、途中か…
>>続きを読む暗に皮肉りたいことはわからんでもないけど、猟友会=男らしさ、環境活動家=女らしさっていう安直な構造はどうなんだ。猟友会に何人か老夫人がいたり、環境活動家に目キラキラした男性の友人がいたりしたらまた…
>>続きを読む© Ex Nihilo - Les Films du fleuve - 2021