ウォルマート 〜世界最大のスーパー、その闇〜の作品情報・感想・評価

ウォルマート 〜世界最大のスーパー、その闇〜2005年製作の映画)

WAL-MART: THE HIGH COST OF LOW PRICE

製作国:

上映時間:95分

3.6

「ウォルマート 〜世界最大のスーパー、その闇〜」に投稿された感想・評価

M

Mの感想・評価

3.5
ウォルマートひどすぎる。

でも西友はちょっと好きだからフクザツ。
Pernettya

Pernettyaの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

日本でも巨大スーパーなどが出来てから、小さな小売店がなくなりシャッター通り商店街と呼ばれる所もあるので決して他人事ではない話。
営業時間が長く、一度で色々な物が揃うスーパーや商業施設の方が買い物しやすいという現状は現代では仕方のないことかもしれないけど、このウォルマートという企業は儲かるということだけに執着し周りに不利益を与えるというのはどうにも納得できません。

なぜウォルマートでは商品がこんなに安く提供できるか、それは中国の工場で超低賃金でこき使われている人がいるから。日給3ドルって・・・。

日本でも安い商品を提供するために業者がなかり負担をしているというのを聞いたことがあります。最近起きた宅配事業の話も似たようなものですよね。
そして私達消費者はその内情を知らずに企業努力と思って安さに乗ってしまう。

ただウォルマートはそれが余りにも酷すぎる。会社が従業員に生活保護を勧めるのはおかしいし、人命より利益も優先する企業ってなんなのでしょう。

この映画のおかげでこの最悪な状況が少し良くなったようです。映画やメディアの影響力はすごいですね。
麺徹

麺徹の感想・評価

3.7
激安と奴隷商売の殿堂。

今回U-NEXTさんで鑑賞したので、冒頭と鑑賞後に「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」の2人のコメントが少しだけ流れたから分かりましたが、基本この映画は前提としてウォルマートを知っている人に向けて作られている内部暴露映画です。ので、ウォルマートに関する説明がほとんどありません。なので日本人にはまずウォルマートが何でこんなに人気があるのか?が分かりづらいかも。行ったことない外資系スーパーの想像しづらいですしね。だいぶ日本のとは違いますし。コストコ行ったことある人はアレのもっと巨大版を想像すれば分かりやすいんじゃないでしょうか。

何がって価格の安さなんですが、町山氏によると子供用自転車が(当時の価格で)19ドルで買えるらしい。なにそれ安い!しかし「フード・インク」しかり、安いモノにはそれなりのカラクリがあるよ・・・という安定のアメリカジャイアン奴隷商売物語です。本当にこんなんばっかだなアメリカ様は!

この映画ちょっと古いんで今はどうか知りませんが、まぁ当時のウォルマートのアコギさといったらトンデモナイ!何が酷いって労働条件。カイジが働かされてた地下王国よりちょっとマシ、というレベル。

まず最初に、地方にウォルマートが進出したことで近隣の小売店の客が激減しバタバタ潰れ、周囲がウォルマート1強になってしまう様子が描かれます。そこまでは「まぁ資本主義だし勝ち負けあるのは仕方ないしなぁ」とか思っていたんです、日本も似たようなところあるし。

ただ、そうなると地元の小売で働いていた人達が失職し、働き口がウォルマートのみになるので、徹底的に悪条件で雇用されるしかなくなるんですね、フルタイムで年収170万くらいしか稼げない。しかも会社が用意する健康保険は鬼高で入れないのですが、会社側からは「福祉制度をフル活用しろ」と細かく指示される、日本でいう生活保護の医療扶助ですね。フルタイムで働いているのに医療扶助を受けないとやっていけない・・・という生活だから、当然生活用品等はウォルマートの激安商品に頼る結果になり、貰った給料は晴れてまたウォルマートに逆戻り。

ほ、本当にあったペリカシステム!!!

当然「ウォルマートが負担すべき保険料を国に肩代わりさせてる!」と批判されるんですが反省したフリして華麗に無視。
その他にもキリが無いくらいウォルマートの悪事・ウォルマート出店による副作用が出てくるんですが、多いので要点だけ書くと

・人種差別・性差別は当たり前。黒人・女性は出世不可(ハッキリ口で言われる)
・従業員が組合を作ろうとすると本部の人間がやってきて徹底的に潰す。従業員専用の監視カメラを大量導入する。
・店長が残業時間を勝手に書き換える
・深夜の掃除要員は不法滞在者を積極的に雇用
・助成金を貰っておいて地域に還元せずにトンヅラ
・ウォルマートの助成金のせいで教育機関が崩壊
・水資源に悪影響を与える排水等を指摘されるが無視
・労働環境の是正勧告されるも無視
・新興国の工場に鬼畜労働条件基準を作り生活を極悪化させる
・広大な駐車場で次々とレイプ・強盗・誘拐・殺人など凶悪事件が多発するも対策しようとせず、法廷でも嘘ばかりついて誤魔化そうとするもバレる

えっと・・・・まだまだあったかな(笑)とにかく長いんですよこの映画!キリないのね、悪いとこが。だからもう結構にウンザリさせられるんですが。

で、このような悪行三昧は当然報道もされるし散々是正勧告等はされるんですが、その度に罰金支払うだけで一向に改善されないどころか助成金もらう始末なわけです。ここで誰もが思うと思いますが「何で行政がもっと動かないのか」っていうと、ウォルマートが共和党に大金を寄付しているからという安定の構図。しかもこの創業者一族は世界有数の金持ちなんですが、金持ちは寄付するのが割と当たり前な米国で、この人たちが当時政財界以外に寄付した年額が60万円・・・つ、つるセコ〜〜!!もうドン引きの極みなわけです。

しかし当然というか、そんな「安さ以外は良い事なし」の破壊神ウォルマート様の出店を拒む地域が出てきます。この頃にはもうキングボンビー並に忌み嫌われてますからね。そしてカリフォルニア州のイングルウッドという街で市民運動が起こり、出店を拒否するための投票にまでこぎつけます。ウォルマート側もあれやこれやと画策しますが結果はパーフェクトゲームで敗北。これをきっかけに全米で「ウォルマートは要らない」と運動が起こり出店拒否、既存店舗の撤退など凄まじい逆風が巻き起こります。いや〜〜〜観てて気持ちいいわ〜〜〜♡

映画はウォルマート会長の悔しそうな表情をバックに「VICTORY!」の文字で終わります。なんだこれwww

ちなみに日本では西友がウォルマートの完全子会社化されましたがウォルマート式は成功していませんし、以前にも外資系スーパーが何度も上陸しては撤退しています。一説には日本の消費者が重視するのは鮮度やブランドであるからとか、外資系が得意とする大量買い・大量貯めの売り方自体が土地が狭い日本にはそぐわないからとか色々言われていますが、まぁ単にアメリカほど奴隷商売できない法整備があるからなんじゃないでしょうかね。実際ウォルマートがヨーロッパに出店していた時は労働条件ちゃんとしてたらしいですし・・・アメ様ヌルすぎ。イオンも出店数とかは大概だけど、別に安さで売ってる訳でもないですしね。っていうか別に安くもないし。地元商店大好きな僕としては日本人で良かったなぁとつくづく思います。

とはいえ、そのウォルマートも今やAmazonという新たな怪物と格闘中であり、Amazonもまた劣悪な労働環境が問題視されたり、、Amazonの場合はロボット化が激しくて労働条件の改善どころか雇用すら生み出さないという恐ろしい未来が待っている気がしますが・・・一体資本主義は何処へ向かい何を目指しているんでしょうか。
creamymami

creamymamiの感想・評価

3.5
世界最大のスーパーマーケット「ウォールマート」。その安さにはワケがあった。規模は違えど日本でも同じようなことをやってる企業はたくさんありそう。総じてこの時代に急成長している企業というのは必ず“犠牲”のもとに成り立っていると言っていい。
海外の下請け工場が低賃金であることのみならず、米国店舗の従業員も低賃金で働くことになるカラクリが隠されている実態が興味深い