TRASHED ゴミ地球の代償の作品情報・感想・評価

TRASHED ゴミ地球の代償2012年製作の映画)

Trashed

上映日:2013年09月28日

製作国:

上映時間:97分

3.6

「TRASHED ゴミ地球の代償」に投稿された感想・評価

Aiko

Aikoの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴミの環境汚染問題について、様々な国を巡りながら考察していくドキュメンタリー。広く知られつつあるプラスチックの海洋汚染は勿論、ゴミの焼却・埋め立てで生じる様々な問題・危険背を検証していきます。
8年ほど前の映画なので細かい数字等は変わっているかもしれませんが
今何が問題で、どうしてゴミを減らさなければならないのか?を再認識できる1本。
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前半はゴミ処理場の問題。
世界中では多くの国が最終処分としてゴミを埋め立てている。昔のゴミは埋め立てれば腐敗したものが殆どだったが、ここ数十年で私たちが出すようになったゴミは「有害化」しており、埋めることで漏れ出た有害物質に埋立地の土壌が汚染され、さらに埋立地からでるちりがその周辺の住民も危険を及ぼしている。
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しかし、実施に多くの人が健康被害にあっていても、多くの場合政府や行政は健康とゴミ処理場の因果関係を認めない。
埋立地が環境に悪いことは明らかなのにも関わらず、因果は明確ではないと位置付けられてしまう。
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多くの国でゴミが埋め立てられているのに対し、日本は国土が狭いため焼却処分が殆ど。世界の3分の2のゴミ焼却炉が日本にある。
焼却処分は、ゴミが「物体としては」無くなって少し良いように思えるかもしれないが、大量のCO2とともに、猛毒であるダイオキシンが発生し周囲に漏れることが大きな問題。
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ダイオキシンは体内に溜まるとガンなどのリスクを高め、ホルモンや発達に影響を及ぼす。生態系の中にこれを分解する物質はない。
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空気中に流れ出たダイオキシンは魚や動物を汚染し、
私たちの体内に入るとたまり続け、除去することはできない。女性は妊娠した際、胎児にそのダイオキシンの影響が移動し、発達を妨げる可能性もある。
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その最大の被害を受けたのが、「枯葉剤」被害にあったベトナム。40年経った「現在でも」目が無い、手が無いといった、異常のある子どもが生まれてきており、専門家によると、ダイオキシンを完全に体内から除去するには6世代かかるとのこと。
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後半は海洋プラスチック汚染について。プラスチックは、そのものの量自体も大問題だが、その性質として、海中に漂流しているそのほかの有害物質を吸着しやすいこと、そして食物連鎖とともに大きな魚に濃縮されていくことが非常に大きな問題に。
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太平洋ゴミベルトの研究者によると、海中の食物連鎖のトップにいるシャチやイルカなどから出る有毒物質の濃度はゴミと同じレベルで、有害廃棄物として処理するレベルとのこと。
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「生殖機能に影響が出るため、鯨の繁殖が近年減っており、人間の繁殖機能にも、数年のうちに影響が出てくるのではないか」
私たちは自分たちの過ちによって、自分たちを確実に破滅に追いやっているのだなあと。。
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最後に最先端のリサイクル都市として紹介されているのがサンフランシスコ。
サンフランシスコでは、2002年にゼロウェイスト宣言。全住民がこの取り組みに協力し、現在では75%のゴミがリサイクルされているとのこと。
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ゴミ処理場の雇用は地元市民のみを雇い、給料も比較的高く、勤続者も多いとのことです。ただ「紙ゴミ、ペットボトルなどは中国へ送り、製品化して買い戻している」と言っていたのは結局はアジア地域への押し付けではないのかな〜?なんて少し疑問が。中国は昨年からゴミを受け入れなくなっている。
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何れにせよ日本よりもリサイクルにおいて大幅に進んでいるのは確か。
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一人一人がゴミを減らそうと意識することが大事なのは勿論、日本でも行政が政策として、大幅なゴミ削減に舵を切ってほしいと思います。
じう

じうの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙から見た地球には人間が及ぼす影響も見当たらない理想の星に見える。
しかし近づいてみると人間の消費が招いた結果が見える。

中でも目に付くのがゴミ。 
自然は創造と破壊を繰り返して機能する。
自然が作った物は何でも壊れてはまた作られてきた。
だが我々の文明は創造するばかりで壊れないから不具合が生じる。

5カ国21カ所の有害廃棄物埋立地の調査で埋立地3キロ圏内の住民に対し先天性奇形や欠損症の子どもが生まれるリスクが高まっていることがわかった。

その埋め立てを減らすには燃やしてしまうのが一番のようで、焼却場はアメリカ190カ所、ドイツ53カ所、日本だけでも約469カ所あるという報告もある。
燃やせばダイオキシンが発生する。
焼却炉の煙突を見て煙は分散して薄まると考える人がいる。
だが自然の中で再集結する。

水銀は魚の中に集まる、草を食べる動物羊や豚や山羊、牛や鶏の中にもたまる。

ダイオキシンが体内に入ると除去できない。
女性は、出産によって除去できる。溜まったダイオキシンを、胎児に移して。
ベトナム戦争では枯葉剤が撒かれて、戦後40年経ってもベトナムに生まれてくる子どもたちに先天性異常の子が産まれ、ダイオキシンの影響が指摘されている。
頭部奇形、シャム双生児。目がない子や手足がない子が映ったが衝撃だった。
たくや

たくやの感想・評価

2.7
基本的にヨーロッパ内のゴミに関するドキュメンタリー。驚くほど中身が詰まった内容でもなく、そりゃそうだろうくらいしか感じなかった。極端な例としてレバノンやインドネシアが紹介されていたが、ゴミの問題で国同士の関係が悪化するのは極端だとは思うが、対策を取らないと最悪の事態になることがわかった。ダイオキシンは世界でもいろんな問題があって、ゴミ問題は深刻だなぁと感じた。
ダイオキシンの問題でベトナムを訪問しているが、例が意図的に撒いたダイオキシンなので、ゴミ問題とは直接関係ないのじゃないのかなぁ。ダイオキシンつながりで、わからなくはないが行き過ぎだと感じた。
なんだかんだ言っても生活から出るゴミを減らさないといけないことは間違いない。
martroniks

martroniksの感想・評価

3.1
人間は地球にとって癌以外の何物でもないと思うのだけど、癌を除去する訳にもいかないから死を待つ以外の選択肢は無い。どうせ取り返しがつかないんだから、ゴミ捨てまくれば良いと思う。生ゴミもプラスチックも金属もごちゃ混ぜにして。

と投げやりにもなりたくなるような内容だった。特にベトナムとインドネシアと北極。

こういう問題提起をする作品には色々な利権が絡んでたりする事もあるから一概には言えないけど、変な演出が少なくて(全く無い訳ではない)、作り手側の誠実さを感じさせる。
絶望的な内容だけど、「禁煙やシートベルトや飲酒運転と同じで、最初は無理だと思われている事でも諦めなければいつかゴミも無くせる」というごくごく当たり前だけど真っ当なコメントに、やっぱり普段の生活のゴミをなるべく減らさなければなと思った。
点数つける類の映画ではなくただただ万人が知っとくべき現実、観るしかない現状を連ねたドキュメンタリーで、終盤こういう作品の常としていくつかの希望的試みや可能性が示されて実際希望も少しは感じるのだけど、そこに至るまでに目にする映像はもう人類が引き返し可能地点をとっくに過ぎてしまっていることを滲み出させていると思うし、そもそもこういう見たくない部分を観せる映画をつくったりそれをわざわざ観る人間よりも、見たくないものは一切観ない人間の方がはるかに多いからこそこういうことになってしまったんだろうからもう観ても仕方ないかもしれない大事な映画。
みっき

みっきの感想・評価

4.5
つい最近まで全く無知だったゴミ問題に近ごろ関心を持ち始めて鑑賞。

一人でも多くの人が観て、環境問題について皆で考えるきっかけになればって素直に思いました。

思わず目を背けたくなる観ていて辛い現実も沢山あったけど、自分には何が出来るんだろう?まずは出すゴミを減らそう!使い捨てプラスチック減らそう!って思わせてくれる。

観終わった後、自分達に何が出来るのか調べたり考えたくなった。
Yuri

Yuriの感想・評価

3.5
海がビニール袋の破片だらけでビックリした。
日本の黒潮もゴミベルトと貸している…
はっきり言って、そんなゴミだらけの海を泳いでる魚を食べるのが怖くなりました。
一方で牛は人間が14年間で取り込む大気中のダイオキシンを1日で取り込んでるとかw
食品業界の安全はもはや幻想ではないかと思ってしまいます。
とりあえず過包装のものを買うのはやめようと思います。
出先でペットボトルとかすぐゴミになる物を買うのもやめる。
ゴミを出すことがいかにリスクに繋がるか良くわかる良作でした。
後半のリサイクル事例には、救われる気持ちになる方もいらっしゃるかもしれないが、海のプラスチックスープの話と、北極圏の汚染のくだり、とくにシャチやイルカの死体は有毒廃棄物レベルだとの博士の言葉は、もう遅いんじゃないかと絶望な気持ちになります。
多くの人に見てもらいたいし、考えてもらいたい映画です。
chika

chikaの感想・評価

5.0
深い。私がゴミ問題に無知過ぎたのもあるけど、こんなに色んな問題に繋がって行くとは思わなかった。恐さを知ったと同時に感銘を受けた作品。
問題の為に闘っている人達かっこよすぎます。

ダイオウキシンの恐ろしさ。
あの残忍で有名な枯れ葉剤にも高濃度のダイオウキシンが含まれていただなんて。
女性は出産によって排出する…恐ろしい。
海洋汚染を知ると魚介類を食べたくなくなったけど、自分の事だけじゃなくて海の生物がプラスチック破片を始めとした様々な物に苦しめられている事に胸が痛んだ。

便利な物を手に入れると何かを失ってる
って言葉を凄く痛感した。
サンフランシスコで10年程前から行われているゴミゼロ運動やイギリスの容器持参のショップなど、後半は素晴らしい取り組みを見せてくれて
前半だけでも勿論思うんだけど、見終わると本当に何か始めなきゃ!!と強く思わせてくれる作品だった。みんなに見てほしい!!
サンフランシスコの取り組みは本当に素晴らしくて、全米が行ってくれれば150万人?の雇用にも繋がる。簡単な事ではないと思うけど、全世界が同じ事を実現できる様に、私も生活を見直さなきゃ!
TOT

TOTの感想・評価

3.7
レバノン、イギリス各地、アイスランド、ベトナム、サンフランシスコと、ジェレミー・アイアンズが世界各地を回りながら、とても良い声で、とても恐いゴミ問題について説くドキュメンタリー。
ジェレミー・アイアンズの恐らく全部私服な衣装や、取材先にバイクで訪問、飼い犬と連れ立って歩く姿が見れるのもオススメ(ファン向けコメント)。

イギリスにヨーロッパ最多の埋立地があって、人口の8割が埋立地の2km圏内に居住ってのが意外だった。2kmって徒歩30分だよ?!
でもやはり埋立よりも焼却がベターなようで、焼却施設は世界に約800あるそう。
アメリカ190、ドイツ53、日本469、イギリス30(!)。日本頑張ってるね。
でも焼却してもダイオキシンなどの排ガス問題はあるし、施設建設費用で町が財政破綻して自己破産とか、ダイオキシンやプラスチックの人体に及ぼす影響、海に流出したゴミの行方などエトセトラエトセトラ。
ゴミの分別や再利用、コンポストに取り組んで雇用も創出しているサンフランシスコが興味深く。

知った気で知らん顔していた現実をドンドン突きつけられ、どうすりゃいいんだ!と頭を抱えたくなりますが、とりあえずエコバッグ持ち歩く&簡易包装を選ぶを実践しようと思いました。
後半登場するイギリス人女性が家族3人+うさぎで出る年間のゴミの量がレジ袋一個分って言ってたんだけど、そこまでは流石に無理かな…でもまぁ地道に…
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