イベリンやその周囲の人々が見せてくれた他者の受容、相互理解、絆の回復、苦悩や軋轢が、デジタルなコミュニティがアナログのそれと比べて何ら劣るものではないことを証明している。アバターを通してでも本物の人…
>>続きを読む膨大なゲームのログデータから、ある故人の青年が過ごした人生を再構築して描くという素晴らしい試みだった。
体の自由を失ってゆく青年が、ゲームのキャラクターを通して世界を感じ、人々とつながっていゆく描写…
このレビューはネタバレを含みます
筋ジストロフィーの青年マッツが亡くなったあと、家族が知った事実。マッツは、ゲームを通して世界中の人たちと、交流をもち、時に励まし、ケンカし、恋愛もしていた。
それを、家族フィルムと、そのゲームで…
事実が元のドキュメンタリー。
故人がプレイしたゲームの場面を再現しながら、彼の心の動きに迫る作りがビビッドかつソリッド。
彼の人間性や人間関係を、文字通り病が蝕んでいく様子まで誠実に収められており…
どうしたって、親の目線で見てしまう。
筋ジストロフィー症という不治の病を患った我が子。時を追うごとに体の自由は奪われていく。脳や意識は正常なだけに、フィジカルだけが有無を言わさずに失われていくこと…
筋ジストロフィーにより思うように体を動かせず、人生の大半を家で過ごした青年マッツは若くして亡くなる。恋も友情も知らないまま息子が亡くなってしまったことを悲しむ家族のもとに、彼が生前やっていたオンラ…