非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎の作品情報・感想・評価

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎2004年製作の映画)

IN THE REALMS OF THE UNREAL

製作国:

上映時間:82分

3.6

「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」に投稿された感想・評価

kaz

kazの感想・評価

3.5
誰かに認められたいなんて欲求は微塵もなく生涯孤独に自分の絵を描き続けたヘンリーダガーの送った人生をこのドキュメンタリーを観ても想像できない。
でも誰にも知られず悟られず創作するワクワク感はずっとあったんじゃないか、だから病院で大家に作品を見たと告白された時は恥ずかしかってのだろうな。

ヘンリーダガーのような人が21世紀の今もいてほしいなと思う。
狂人といわれたヘンリー・ダーガーと、彼が密かに制作した小説とイラスト群『非現実の王国で』を解説するドキュメンタリー。

動画に残っていない彼の姿を、彼の作品の考察と隣人たちのインタビューから浮かび上がらせています。

ダーガーは『非現実の王国で』で、誰のためでもなく、ただ自分のために自分を表現しました。他人に売らない、見せない、ただ「芸術」です。
私も絵を描くことが結構好きですが、創作活動をするときには他人からの評価を無意識的にも必ず意識してしまうものです。
それはもちろん悪いことではありませんが、ダーガーのように他者からの評価や励ましを得ずとも、凄まじい芸術は生まれ得るのだと知り、感銘を受けました。

他人と共有できない、しない価値というのがあってもいいのではないでしょうか。
私たちはいつも他人からの承認を求めています。SNSでの自己表現が流行していることは分かり易い例でしょう。しかし他者に承認されない自己表現に満足してもいいのです。
他人に可哀そうがられても、ダーガーのように、自分が幸せと感じた生き方を信じることもできる。
幸福のあり方の多様さに気付かされました。
appleple

applepleの感想・評価

3.3
ダーガーの作品をきちんと見たのは旅行先のパリの美術館で。

何も前情報なく、「なんかかわいい、綺麗な色使いだなー」と思って見ていくうちに、徐々に違和感を感じて。

後にこのドキュメンタリーを見て、そうだったんだと、色々納得出来た。

もう一度、原画を見たい。
漆原

漆原の感想・評価

3.3
死後有名になった謎多き画家、ヘンリー・ダーガーのドキュメンタリー。ダーガーについてネットで調べた事がある人には知っている事ばかりで退屈に感じる。

でもやっぱり作品は素敵。色鮮やかで可愛らしい少女の軍団、ダーガーの頭の中はカラフルでポップでファンタジックで壮大。絵を見るためだけに鑑賞するには良い。
華

華の感想・評価

3.0
ダーガーの絵がアニメーションになってカクカク動いてるの、なんか良い。
当時ヘンリーダーガーブームやった。展示も見に行って。でも、初めて映画館で寝た記念すべき映画になった。
Hiros

Hirosの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ダーガーのオタク的コレクター的要素に共感しまくった。
作品を動かしたりするところがヘンリーダーガー狂には受け入れられないかもしれないが、ヘンリーダーガー好きにはわかりやすくて悪くない作品だと思った。
dibdib

dibdibの感想・評価

4.0
アウトサイダーアートと言えばこの人。

生涯孤独で人と関わる事もせず、誰にも公開せずに1万5145ページの小説と300ページの絵画を書き続けた、それだけの人生。この人以上に純粋で生きるのが不器用で繊細でアーティスティックな生き方をしてる人はいるのだろうか。彼だけの国で彼は救われていたのならいいな。
黄色、オレンジ、紫の色遣いがたまらなくすき。変人で狂人だけど生き方を知ると愛しい気持ちになって心臓ざわざわしながら観てた。夢に出そう。
Who

Whoの感想・評価

3.7
ヴィヴィアンマイヤーと似てるね!
他人との関わりを絶って自分の世界に生き続ける!
側から見た人はそんな人達のことを、不遇だとか寂しいとか言うけど、実は大きなお世話だったりしてね!当の本人達は最高に楽しかったりして!
結局思うのは芸術ってのは究極の自己満足で、そこに良いも悪いも上手いも下手も無く、好きか嫌いかだけが全ての世界なんじゃないですかね!
作者のヘンリーダーガーは偉大な芸術家のように祭り上げられてしまったけど、本人的にはどうだったんでしょうかね。
僕だったら、見せないできたものを、死んだ後に公開されるのは嫌だなぁ!
それとも死んだ後に見てもらう為に書いてたのかな?
謎な人すぎて真相は誰も分からないけど、現実より絵の世界が楽しくて生きていた、自己満シンプルライフに僕は感じました。
茄子

茄子の感想・評価

3.3
アニメーションも蛇足で、ヘンリー・ダーガー好きな人にとっては「何を今更」な内容の詰め合わせ。それも当然で、生前はひとつも作品を発表せず誰にも知られていない絵描きだったから「本人の貴重なインタビュー映像」なんて出る筈もなく。実態は謎に包まれつつ、ある種「芸術家の鑑」として神秘的な存在になってしまったヘンリー・ダーガーに纏わるいくつかの手掛かりを無理やり捻り出して外堀を埋めるだけの内容になってしまったのは残念というか当たり前というか。ただ美術手帖の特集号の方がいちアーティストとしてもう少し掘り下げていた印象。とは言え、勿論「外堀」すら映像として今まで目にすることはできなかったので資料価値は高いし、単純に好きな画家のドキュメンタリー映画というだけで満足できた部分もある。
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