アメリカ南部での撮影計画中にテキサス州のジャスパーという、さびれた街で白人至上主義者(たぶん貧しいほうの白人たち)によって黒人のジェームズ・バード・ジュニアがひどいリンチにより殺害されるという事件を…
>>続きを読む土地とそこに現在流れる時間を撮るのに最適なのは、ダウンバイロー冒頭や本作で使用されている車の窓から建物を写したドリーである。本作では律儀にも左から右へ風景は流れる。
見慣れた手法ゆえか、普遍的な街が…
鑑賞順が飛び飛びやから正確なことは分からんけど、初期の“場所”への視線が“そこに住む他者”にまで向かっている。
『家からの手紙』を想起するラストの長回し。何の変哲もない道路のはずが、引きずられた血痕…
記録
【シャンタル・アケルマン映画祭2024】
・向こう側から(8月4日鑑賞)
・南(8月3日鑑賞)
・ホテル・モンタレー(8月3日鑑賞)
〖感想(「南」)〗
パンフレットのあらすじにある殺害の話…
◎ 1999、テキサス州ジョーンズ
被害者をトラックで引きずったのであろう道を辿るキャメラの長いショットは事後の風景だとしても関係者の生々しい証言を聞いた後だからこそ凄惨だ。
被害者のブルースギター…
黒人の胸糞話を追ってひたすら南へ向かうキャメラ。何と言うか構図(収まってる姿勢)で人柄が出るんだなと思ったし、基本的にみんなドキュメンタリーの角度なんで主題ともども面白味を求めてはいけなかった。次第…
>>続きを読むアメリカ南部での映画製作を計画していたアケルマンだったが、撮影の数日前、ジャスパーで白人至上主義者たちによる殺人事件が起こる。その恐ろしい事件について、地元の人々へのインタビューを通し、社会に潜む憎…
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