改めて観ると理解できるところも増え、
噛めば噛むほど良さがわかる映画。
謎多き展開と、観てるこっちまでマインドコントロールされて気がおかしくなりそうな流れと長回しは最高。
役所広司と萩原聖人のぶ…
このレビューはネタバレを含みます
バブルが崩壊している1997年、人々は相当に病んでいたのだろうか。催眠による救いのようなものに人々はハマっていく。救いというよりは「癒し(CURE)」か。癒しを受け容れた人々は他者もしくは自身を殺し…
>>続きを読む超久しぶり。黒沢の最高到達点。Jホラーブーム勃興前夜、真の裏番長の如き傑作。黒沢の中でも親切丁寧な程にわかりやすい。音の使い方が特に凄い。エドワード・ヤンの「恐怖分子」(1986)を想起。影響受けて…
>>続きを読む身内が首を吊ってるのを見たら、、
泣き叫ぶより声にならない嗚咽と狂うような頭の痛みがある様な役所さんの演技に鳥肌が立つ。
どのシーンも引きの絵での空間の美しさが際立つ。
ただ少しメタファーが多く…
人生ベストに入れます。
この狂気、この憎悪、この殺意、人間が心の奥に持ち得る負の感情はほんの些細なことから爆発する。淡々と行われる殺人はどこか無機質で冷たかった。
役所広司が染まっていく感覚と、萩原…
日常に潜む(隣り合わせの)非日常。このテーマは黒沢清が第一人者だな。今や日韓のエース、濱口竜介とポンジュノもその影響が大きかったと語り、後者は本作を『殺人の追憶』の参考にしたそうだ。
仮タイトルは…