まず言いたいのは、ウィメンズ・エンパワーメント部門には全くもって相応しくない作品である。というのも、今作は救いようのない鬱映画となっているからだ。エンパワーメントの要素がいったいどこにあるのだろうか…
>>続きを読む一人称が「私」でいられる時間は失われ、「私」という存在は透明化する。
母親が幸せなら子供は幸せだというが、終盤に差し掛かると足枷のような言葉に思える。
映画の奇跡は何も起こらないのだが、無責任で楽観…
よくある子育ての話ではあるものの、徹底的に描いているのがとても良かった。
終盤は希死念慮が溢れ出ていて怖いくらいだった。ラストは直接的ではなかったものの、さすがにそういうことだろう。
家父長制的…
#母性のモンタージュ #TIFF
ひとつひとつの視点からでは、切り捨てることも造作無い、母親を取り巻く環境を組み立てると、そうなってほしくないと誰もが思う構図が出来上がり、そうなるしか術がない存…
TIFFにて鑑賞しました。
前作がとても良かったし、新設されたウィメンズ・エンパワメント部門も気になっていたので。
なんだけど、2時間救いのない作品。
女性として生まれて、母親になるならないの選択…
東京国際映画祭2024、ウィメンズ・エンパワーメント部門にて。
「淪落の人」オリヴァー・チャン監督の新作です。
観ていて辛くなるシーンが多く、また登場する男性たちが軒並み無責任な考え方だったので、…
【獰猛な虎でも籠に入れられて飢えてしまうと…?】【東京国際映画祭】
■あらすじ
香港新界で夫と義理の両親と平凡な生活を送っているジェン。
母となり、これまでの日常が一変、家庭での役割と自らの仕事の…
Motherhoodの邦訳は母性じゃないだろ。既視感ある不幸描写の釣瓶打ちという印象で、ひたすら辛いだけという感じだった。見終わったあとの話し合いで、この映画は届けたいとこに届かない映画だなという意…
>>続きを読む©No Ceiling Film Production Limited