感情の行き場を彷徨っている少女の不安定な足取りをリアリズムからの脱却を図りつつも、ノスタルジー満載の画面で固めていくのは監督の趣味が全面的に出ている。それゆえ現代性とか目新しさはないんだけど、特に終…
>>続きを読む子どもの出口
大人の入り口
その狭間に存在する
少女のひと夏
現実と空想を自由に行き来し
時間がまだ細切れで
連続して存在することを
知りもしなかったあのころ
死の気配に気がつき
孤独に触れ
…
私にはフキが自由奔放な少女ではなく、むしろ大人たちの空気をすごく読む繊細な子に思えた。
だからこそ、甘えられないみたいな部分を伝言で知らない人に会って他者からの温もりみたいなものを求めにいったのでは…
©2025『RENOIR』製作委員会 / International Partners