冒頭から、最低限の描写で状況や設定を伝える演出が丁寧。オダギリジョー演じる治の気怠げながらスムーズな動作や、何気ない一言だけで、失うところまで失った人間が淡々とルーティンの中に身を置いている様子が手…
>>続きを読むオダギリジョーと髙石あかりが雨水を直でいってハイになる映画。
心にポッカリと穴が空いた者同士が、ほんの少しの間だけお互いの心の穴を塞ぎ合う…みたいな話なのかなと思った。家族が居なくなったことで感情…
この国の夏。人を殺しそうな(本当に殺している)夏。そんな夏が好きだ。暑くてあつくてつらくてしんどくて死にそうになる夏が、それでも好きだ。どうしようもなく。どうしようもない人たち。まったく似ていない傷…
>>続きを読む全編を通して登場人物たちのなんともならなさ、寄る辺のなさが滲んでいる。それが長崎の空気感にマッチして、どろりとした重い湿度と、その反面、もうどうしようもない乾燥した空気の実感を与えてくれる。
もう…
造船所の閉鎖の後職を探すでもなくブラブラしている小浦(オダギリジョー)。一人息子を事故で亡くしてからギクシャクしてしまった妻(松たか子)から離婚を切り出されます。そこに自由奔放な妹阿佐子(満島ひかり…
>>続きを読むオダギリジョーの圧倒的な存在感が作品全体に滲み出す雰囲気を作り出しているそこに、髙石あかりの魅せる、繊細でありながらも大胆で、大人のようでありながらもどこかあどけない危うさが加わっていて、それらが飽…
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