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マゼラン
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マゼランの作品紹介

マゼランのあらすじ

16世紀初頭の航海者マゼランの生涯を通して、植民地主義の暴力と人間の限界を描き出す歴史ドラマ。

マゼランの監督

ラヴ・ディアス

原題
Magalhães/Magellan
製作年
2025年
製作国・地域
フィリピンスペインポルトガルフランス台湾
上映時間
165分
ジャンル
ドラマ恋愛伝記

『マゼラン』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第78回カンヌ映画祭 カンヌ・プレミア部門出品】
『立ち去った女』ラヴ・ディアス監督の新作。カンヌ映画祭カンヌ・プレミア部門に出品、ガエル・ガルシア・ベルナルを主演に迎えた世界進出作となっている。

もうワンカット目から「いつものラヴ・ディアスだ!」と嬉しくなった。自国語以外の映画になるとテイストが変わったりしてしまう監督が多い中、ディアスはいつも通りだった。

探検家として有名なマゼランの半生をいつもの長回しでじっくりと撮った作品。原住民との交流とその決裂、船員との関係を描いていく。

モノクロではなくカラーということでいつもとは違うが、ディアスらしい人間性の発露が面白い一作になっていた。
4.5
【静けさの中の殺戮】
ラヴ・ディアス監督新作が久々のカラー映画ということで期待高まる。ここ数年のラヴ・ディアス作品にはマンネリが感じられ、フィリピンの地方都市から政治的侵略を描くアプローチに限界を感じていたわけだが、今回の『Magellan』そして次回作の『Amazon』を通じて、マクロ的な目線で侵略と政治の関係性を紐解こうとしている。一貫性を持ちながらダイナミックに方向転換したわけだ。しかも強力な助っ人にアルベール・セラがいる。映画という物語の外側に関心を向けてきたアルベール・セラと、社会の外側としてのフィリピン地方都市を描いてきたラヴ・ディアスが共鳴するとどうなるのか。それは面白い化学反応となるわけだ。

裸の先住民女性が川で食料を探していると、カメラと目が合う。「はっ白人だ!」と叫びながら逃げまどう。白人が土足で上がり込むのだ、映画はドライに始まりと終わりを繋ぎ、プロセスを排除して虐殺の結果を提示する。歴史中で多くの名もなき者が殺されたのだが、数百年後の世界では1行、あるいはひとつのイメージで事実が語られる。その暴力性をメタ的に描いている。

やがて映画はマゼランの航海へと眼差しを向ける。冒険映画としてのスペクタクルはほとんどない。船は安定稼働している。陽光も美しい。しかし、暴力はある。逃げ場のない船で暴力が行使され主従関係が築き上げられるのだ。やがてマゼランはセブへと到着する。そしてキリスト教を布教する。

ここで注目すべきは、布教と共に土着的な木彫りが山のように積み上げられ償却される場面が挿入される点にある。殺害された人間の山以上にグロテスクな場面として映し出されるのだ。色彩を得たラヴ・ディアスの新境地に圧倒されたのであった。
1000
4.0
マゼランの伝記をスローシネマでやろうっていうのがすごい。ほぼ定点撮影で、音楽なんかは一切なし。むき出しの歴史かと思いきや、マジック・リアリズムなところもある。面白いもん見た。

フィリピンの巨匠がマゼランで映画撮るというだけでもなかなかな攻めてるのだが、反植民地主義の一言では要約できないバランス感覚は流石。なんといっても、侵略者をやっつけた国民的英雄ですら、非実在ということになってしまうのだ。すごく淡々と暴力があり、その報復としての暴力がある。アンゲロプロスしかり、歴史を語るフォーマットとしてスローシネマはいいなと思う。

東京国際映画祭でも観れるそうなので、おすすめです。