終始暗く、泥のような重みを感じる作品だが、結末シーンのムシェットのどうしようもない深い絶望と美しさが不思議
病気がちな母と生まれたばかりの赤子、育児放棄父と貧困 ヤングケアラーと社会に馴染めない様子…
モノクロ、ビスタサイズ。
ロベール・ブレッソンが、孤独な少女と周りに蠢く大人たちを描く。
屋内、屋外シーンとも、全編がロケ撮影と思われる。何れも夜間シーンあり。固定カメラが主体だが、少し動くカットも…
基本的に全編通して鬱展開。車の走行音とライト、赤子の泣き声、酒のつがれる音。時より耳を閉じて目を塞ぎたくなるほどにしんどいけれど、ムシェットが大きく感情を顔に出さない。それが涙として現れた時、僕たち…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
・バルタザールに続き抑圧された若い女性が描かれていた。
・狩をする男性に対し、狩られる側としての兎や鳥と女性が重ねられている。
・主人公は少女であるが、大人が大人の役割を果たさない。アルコールを飲み…
1人の女性の苦しみが表現されていた。
感情があまりでないのでわかりずらい。
だが、それが良い。
男尊女卑が残る時代で、男に虐げられ、
学校にも馴染めず、家では弱体な母と、赤ちゃんを観るヤングケアラ…
少女ムシェットを取り巻く不条理、とそこへの視線
シネマトグラフ的なブレッソンの映画への姿勢が感じられる1作
ムシェットの無表情ながら時たま見せる涙に彼女が受ける抑圧の悲哀が冷たく映し出されていて…
©1967 Argos Films – Parc Film