フォンタイーニャス地区という、ペドロ・コスタにとっての重要なテーマとなる場所がはじめて登場する第三作。
シンプルな話のはずが、人物のすり替えと反復とがもたらす幻惑に振りまわされる面白さ。
要は「…
骨が軋んで折れるように
心が折れて崩れ落ちた
新しい命のはじまりが
祝福されることもなく
私は息をすることすら
もうしたくなくなった
宝物になるはずのあの子が
私達の足枷となって
誰かの宝物…
赤ちゃんって何ヶ月くらいの子かな、小さい人間が近くにいて、ちょっとボーッとすると死ぬらしい、という緊迫感があまりなくて残念だった。いくら無責任な男でもあれだけ抱っこして移動してたら、驚くものじゃない…
>>続きを読む圧巻としか言いようがない作品だった。一瞬も無駄なシーンがないと思った。どうしようもなく最低な男たちしか出てこず、はらわたが煮えくり返る思いで観ていたのだけれど、男たちに虐げられる女性はその傷を共有し…
>>続きを読むペトロコスタはずっと孤独を描いている気がした。
人が近づいては離れて、受け入れては拒絶してを繰り返す。
その主題が数少ない台詞のうち、名もなき登場人物が発する「あなたの痛みを分かち合うことができた…
意図してなのかどうかは分からないが、外国人の顔を見分ける唯一の判断材料「性別」が分かりづらくて困った。
旦那が歩く長回しで、ぶら下げてた黒い袋を不意に抱きかかえる何気ない動作は、言語を越えるものとし…
やっぱり見たいと思いペドロ・コスタ初期三部作最後1997年の作品。まずはこちらから。
わーお、ヴァンダの部屋のヴァンダが主役。あの咳は健在だけど、なんと働き者の役。クロティルド。スラムの中と町の中…
『血』とは対照的に、こちらはハマりきれなかった。
リスボンのスラム街を舞台にした作品で、作品の魅力には気づけなかったけど、気になったポイントだけ。
女性の登場人物が圧倒的に多い中、赤ん坊を抱えた男性…
開かれた空間と閉ざされた空間の使い方が素晴らしかったです。
空間を切り取ることで、逆にその外側を、外側との繋がりを意識せざるを得ない。それが故に苦しい、といった印象を受けました。
日常にある、隙…