トリック・ベイビーの作品情報・感想・評価

トリック・ベイビー1999年製作の映画)

FREEWAY II: CONFESSION OF A TRICK BABY

製作国:

上映時間:97分

ジャンル:

2.9

「トリック・ベイビー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

オカマで人喰いでシスターで…なギャロがだいぶ後半に出てくる程度なのに、ポスターやパッケージはギャロの顔をでかでかと前面に出している。オカマのギャロはこれで見納めだろうからファンにとっては貴重だろう。かくいう私もファンなので、観た価値はあったと思う。摂食障害で吐くシーンがやたらと多い。私を殺してという約束を守るシーンなんかは意外と泣けた。奇妙なガールズパワーを感じる独特な作品だった。
昔みたけどヴィンセントギャロはなんでこの作品に出たのか謎でした。
ayako

ayakoの感想・評価

1.5
苦手。ギャロの女装は...頂けない。ナターシャ・リオンは可愛い。
ガールズ・カルト・ムービーの名手マシュー・ブライト普及活動。

前作が童話『赤ずきん』下敷きだったのに対し0.01ミリ程度しか関係してないくせに続編と銘打たれた本作は『ヘンゼルとグレーテル』をほんのりと下敷きにした期待通りのお下劣な物語。

神経性大食症の売春強盗常習犯で汚い言葉とゲロ吐きまくる金髪女 ホワイトガールことクリスタルと、少年院で出会った10代の連続殺人サイコ・レズ黒人女 サイクローナことアンジェラ。
このふたりの脱獄、そして憧れの救世主と信じてやまない教祖様 シスター・ゴメスがいるメキシコを目指す地獄のロードムービーとなっている。
そして前作よりさらにブラックに、バイオレンスに、変態度増し増しでひたすらバッドテイストにパワーアップ。

主演二人のキャラクターからして感情移入を徹底拒否。
みーんな裏側の人間たち。
シスター・ゴメス(女)と名乗る教祖様なんかただの金の亡者で監禁カニバリストなカルト教団のオカマ野郎。
(それを演じるのがヴィンセント・ギャロ この人は変態がよく似合う)

それでもこの映画は感動的。
親もいなくまともな生活をしたこともない、表側の世界の日を浴びることすらなかった、そしてそのくせそこにあるルールで縛り付けられていたヘンゼルとグレーテル。
白と黒の相反するふたつの魂は、はじめ対立し合う。
しかし命をかけた旅路は、そのままふたつの魂の交流までを捉えた道程となり、
果ては白でも黒でもない自分たちだけの灰色のルールによって今まで散々自分たちを縛り付けていた既成概念を、そして「魔女」を越えていく。

本当、素晴らしすぎる。

ヴァーホーヴェンの悪ノリに勝るとも劣らないマシュー・ブライトの映画を、特にこの二作はもっとたくさんの人に知られ、もっともっと嫌われてほしい。
そして極一部の人たちにだけめちゃめちゃ愛されてほしい。