ハレルヤ

ジャスティスのハレルヤのレビュー・感想・評価

ジャスティス(1979年製作の映画)
3.7
正義感の強い若手弁護士のアーサーは、弱い立場にある人々を救済しようと奮闘する日々を送っていた。そんな中、普段から考えの違いで対立関係だったフレミング判事が婦女暴行罪で訴えられ、その彼の弁護を頼まれる事になる。自身の立場と正義の間で葛藤する法廷ドラマ。

名優アル・パチーノ主演。当時は「ゴッドファーザー」シリーズ、「狼たちの午後」「セルピコ」などの名作を経て、この数年後には「スカーフェイス」とまさに全盛期真っ只中と言っても過言じゃない時期の彼。

法曹界の暗部に切り込むアーサーを熱演。曲がった事は嫌いで、弱い人の味方。自分を取るか、正義を取るか、ラストの法廷での演説はまさに彼の独壇場。「セント・オブ・ウーマン」に近い感覚になりましたね。

アーサーが手掛ける案件は主に3つ。なので色んな展開が待ち受けるので気がつけば2時間経っているという印象。ちょっと言うなら詰め込み過ぎ感も少しありましたね。

権力者の横暴、弱者の酷い扱い、そんな不条理は今の時代にも通じますし、だからこそアーサーの行動に強い共感を覚えます。内容も充実していましたが、やはりアル・パチーノが主演だった事が本作の大きな勝ちポイントでしょう。
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