◎名匠マキノ雅弘監督のご存じ清水の次郎長伝
1953年 104分 モノクロ 東宝 スタンダード
*状態は比較的良好 コマ飛び、音声不明瞭あり
面白かった。
黄金期邦画時代劇の水準を知る。
と…
もちろん基本はアクションで繋いでるけど頻発していた振り向きざまで寄ったり引いたりだとか5話までで徹底されていたほどのアクション繋ぎは見られずロングが多い印象で、石松(森繁久彌)の吃音が治ったのではな…
>>続きを読むいと悲しき旅路ナリ…それでも人情としての繋がりはこうも温かさを残してくれるのか…素晴らしい素晴らしい!
そして後半、ニワトリに「起こしてくれなくていいの」なんて言ってはじまるお園の登場。流暢で見事な…
大傑作。104分にどれだけ情感を詰め込むのか。
泣きながら刀を抱いて寝る兇状旅。久六(千葉信男)の一家に厄介になる前半は今までと打って変わって実にサスペンスフル。
石松と三五郎が盃を返す中盤は力技で…
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-160 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※
🖋シリーズ第6作、今までのコミカルなエンターテイメント路線から一転、罪人として…
越路吹雪、圧巻の独壇場だった。兇状旅の逃避行を続ける次郎長一家に救いの手を差し延べる、小松村のお園を見事に演じきっている。マキノ雅弘監督は、越路吹雪に一人芝居の時間を与えて、情に厚い小粋さを滲ませた…
>>続きを読む甲州での喧嘩で相手の親分を殺めた次郎長が追われる身となり清水へ帰郷を目指す辛い旅。
タイトルとは真逆にシリーズ屈指の辛い旅に。
今までのコメディ要素の反動がいい意味で効いていて、1シーン1シーン…