僕が観たマキノ雅弘の映画の中では、1番暗い作品だった。惚れた女のために、組織を裏切り、金を持って東京を目指すあたりは、『ゲッタウェイ』の構成を思い出した。男の為に女が別の男に体を許すあたりも(リメイ…
>>続きを読むクレジットタイトルの背後で賭場→飲み屋→出入口→外と流麗に動くキャメラからして一気に掴まれる。長屋の構造を一手に見せる。
竹藪で追手に捕まって、橋蔵の背に庇われながら丘さとみと二人で後退していくシ…
任侠切った張ったかと思いきや。
ちょっとだらしない半太郎がいい味を出している。
藪の中でおなかさんが「やっちゃった」って言ってたけど、何をやったのかわからなかった。
最後博打に大勝ちしたり、死ん…
長谷川伸「刺青奇偶」を野上龍雄が脚色、マキノ雅弘が監督した股旅もの。橋蔵の半太郎、母に会うために江戸へ。草鞋を脱いだ一家は、半太郎を引き留めようと後を追う。途中身投げをしようとしていた女郎、お仲(丘…
>>続きを読むマキノ雅弘の自伝を読むと、青年時代、家の借金を背負って借金取りから逃げ続け、金策に駆けずり回っていたことが書かれている。家族にも頼れなかったそうだ。それを踏まえて本作を観ると、やはり半太郎の背後には…
>>続きを読む博打に負け続けた半平太が女房をもらって最後の大博打に勝つが女房は病死するという悲恋もの。見せ場の歌を歌う場面が唐突だし、入れ墨の場面も平仮名がなんか幼稚な感じがしてしまい今ひとつ。女房に死なれた半平…
>>続きを読む博打狂いの青年と安女郎の逃避行。
凄まじく辛気臭い。
特に丘さとみの人生諦観・男性嫌悪はプログラムピクチャー時代劇のコードを超過。
「会うぐらいなら、死んでいたほうが良かった」
原作は長谷川伸だが…