母であることを捨てた女と、母を乞う気持ちを封印した姉弟。宛てのない手紙から始まる物語は、距離が縮まるごとに不在だった時間の重さがのしかかる。交わらない感情は丁寧に描かれ、ウェットなテーマと思いつつ、…
>>続きを読むあまりに安っぽいお涙頂戴話を映画にするのが職人。
十朱幸代が原田龍二に正体を告げられたときのクローズアップを入れるタイミングが完璧。原田龍二のトラックの轢かれ方も静かに生々しくてドキッとする。
裕木…
この題材で何でこんなに面白いんだ?と観るたびに思うのが澤井信一郎の映画。
十朱幸代の赤い上着が何よりも映画的で素晴らしい。祐木奈江が修繕作業を行なっている寺を囲う樹々の緑と落ち着いた色合いの日本美…