真昼の用心棒の作品情報・感想・評価

「真昼の用心棒」に投稿された感想・評価

久しぶりのマカロニウエスタンの鑑賞。
フランコ・ネロは続荒野の用心棒でファンになったので、期待して鑑賞したが、
この作品では、主役なのに脇役陣に食われちやった感じ。とはいっても、心地よいB級感の感じ、音楽、テンポよくすすむストーリーはいいですね。
謎の吹矢の中国人のおっさんや、ムチを振り回すSっぽい悪役の恍惚感丸出しが凄い!女性、子供、老人を遠慮なく殺害、目をかっ開いたままの死体をそのまま画面に映し出しているルチオフルチ監督、後のサンゲリアの布石かな。
トト

トトの感想・評価

4.0
兄貴がいいですね!サスペリア2につながってますね!主題歌は最高ですね!
のん

のんの感想・評価

3.7

後にホラー映画で名を馳せるフルチの西部劇第1弾。

冒頭いきなり人間狩り…?!と残酷シーンで始まるけれど、音楽も良ければテンポもさくさく、兄(叔母の息子だけど)ジェフとのガンプレイのシーンもグッド。意外に薄味。

謎が明かされるシーンのあっさりさがかえって爽やかな印象を残すマカロニウェスタン。

銃器解説聞いたあとで改めて見ると、みんなファニングしてて面白い。
主人公より兄貴が有能。主人公はクールぶってるけど危なっかしいw
フルチ監督のマカロニウエスタン?どんなんだろ?と思って録画。
とりたてて観るべき出来ばえでもなかった。邦題は中身とは無関係。兄弟で悪党に立ち向かう話で、主人公より兄貴の方が魅力的。
どう考えても『荒野の用心棒』的なノリで付けたとしか思えない邦題。主人公トムは別に用心棒でも何でもないし、そもそも原題『Le colt cantarono la morte e fu... tempo di massacro』英題『Massacre Time』、要は『虐殺の時間』なので全然意味が違う。西部劇だからとりあえず用心棒ってしとこみたいな軽い感じで決めたんだろうなぁ。

酒場に「飲みたきゃ撃つな」と書いてあったり、謎の中国人が何故か吹き矢で援護してくれたり、孔子を語りながら棺桶作ってお代請求したり、結構笑える場面も多い。「金のある死人より生きた詩人がいい」は名言だと思う。
諸悪の根源であるスコットジュニアが何故かいつも白いスーツで決めてるのも、いきがってる割に結構なヘタレで小者臭がすごいのも笑えるけど、「パパ、最後まで聴かないの?僕を愛してる?一心同体だよね?」などとヤンデレサイコ発言をしてたのは怖かった。

飲んだくれのどうしようもない奴に見えた兄ジェフが実は曲乗りも早撃ちもできる凄腕ガンマンだったと判明するシーンは痺れた。決め台詞”Hey gentlemen!”をいちいち言う辺りにも自分の腕への自信と余裕が伺えるし、中盤以降は彼がかなり魅力的で目立ってきて、正直主人公トムが霞んで見えてしまうくらいだった。
ジェフがトムの本当の父親を撃ち、すわ兄弟で殺し合いかと思いきや、排莢して敵意がないことを示すシーンが好き。この2人は確かに兄弟なんだなと思った。ラストの共闘は本当にかっこいい。

額に風穴を空けられたキャラダイン一家(少しホラーっぽい)からのパンで明らかになる下手人、画面左上から右下へ広がる草原の斜面や水平に画面を横切る岩場を馬で駆け抜ける兄弟、小屋の小窓越しに切り取られた兄弟などなど、印象的で美しい構図やカメラワークが多くあり、それを観るのも楽しい。BGMもとても良い。

ラストはえっそこで?みたいなところで終わって拍子抜けするけど、全体的に満遍なく面白かったのでまた観たいなぁと思う。

ところでヤンデレサイコバカ息子役の人、何となく見覚えある気がして調べてみたら『シェルブールの雨傘』のギイだったのか…全然雰囲気違うから最初分からなかった。イタリア人なのにあんな流暢なフランス語で歌っててすごいなぁと思ったら、あれ吹き替えだったのね。なるほど。

このレビューはネタバレを含みます

マカロニ・ウエスタンのヒーローの一人フランコ・ネロ目当てで鑑賞

ところが、"無骨で精悍 記憶に残る役者"フランコ・ネロが、アル中の兄役ジョージ・ヒルトンに完全に食われてしまっている?!💦

映画であり、西部劇だから物語の深さにも期待してなかったし、「お前の本当の親父は…」なんて突飛な展開にも驚かないが・・・この"アニキ"の強さとタフさには とにかく驚いた‼😳

漫画かアニメのようなパンチ力❗➡吹っ飛び方(笑)・打たれ強さ・ガン捌き、酒飲みっぱなしなのに何故アノ強さ?!まるで"酔拳"?!💦

むしろ、敵役にヤラレっぷりの方が目立ったマカロニの雄フランコ・ネロが霞んで見えた💧😂

まぁ、サクッと終わるコメディのようでイイんじゃない😉
テーマ曲がちょーカッコいい!
「拳銃のバラード」と並ぶカッコ良さ
ルチオ・フルチながら、ハラワタも飛び出さないし、眼球も串刺しにならない、それどころか風景描写は丁寧且つキレイに撮られているし、構図も工夫されてる
お話も適度に複雑ながら、マカロニの王道を踏襲していて、逆にフルチに対するそれなりの思い込み?は裏切られます
いや、みんながそーだとは限りませんが
フランコ・ネロは痛い目に合うシーンで魅力を発揮する不思議な役者ながら、ちょっと日焼けしすぎ
主役のネロ以上に見せ場があるのは、ジェントルメン…のジョージ・ヒルトン
過去にもナガラで数回観てますが、通して観たらなかなかの好編でした
T

Tの感想・評価

3.1
フルチの西部劇。酒場に入り、ボコボコに殴られながらも酒を一口飲んだ兄を助けるために暴れた「よそ者」である主人公への仕返しに皆殺しになる家族を発見する時のアップショットが良い。会話の中から、彼ら兄弟の複雑な家族関係を拾い上げることが出来るが、それがなんだという脚本。救いを与えるつもりが一切ない割切り。
地元に帰ってきたらウチの牧場が乗っ取られてるやんからの復讐劇。原題は全く違うし主人公=用心棒でもないが、西部劇の邦題に「用心棒」をつけなきゃ死ぬ病でもあったんだろう。怪しい中国人が孔子を語りながら棺桶を作るとか全体的に胡散臭いいかにもB級マカロニ・ウェスタン。呑んだくれて🐔や🐛とおしゃべりするダメ兄貴が実は銃の名手で、騎乗したまま曲芸撃ちを魅せたり、不意を打てるシーンでも「ヘ~イ・ジェントルメ~ン‼」と声をかけて討ち取る面白強キャラで、クールなイケメン主人公フランコ・ネロより良い。いつの時代もお話がパターン化したジャンルでは尖ったキャラを嵌め込むのが作劇の主眼になるんだろうね。
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