襤褸の旗の作品情報・感想・評価

「襤褸の旗」に投稿された感想・評価

つまらない。室内の会話ばかりで退屈。オープニングの音楽が完全にホラー調でかなりゾクゾクしたが、それ以外は終始真面目なトーンでガッカリ。残念。
ラピュタ阿佐ヶ谷の三國連太郎特集にて。足尾銅山鉱毒事件に生涯を捧げた田中正造の物語。1974年と言えばそこまで古い映画ではないが、白黒の映像が渡良瀬川流域の苦しい生活をリアルに映し出していた。また、このような「信念の人」を演じたら並ぶものはないと思えるほど三國連太郎は真に迫った演技だった(特に谷中の大地の土を食うシーン!これは彼のアドリブだったそうだ)。田中正造については城山三郎の小説『辛酸』を昔読んだくらいだが、改めて田中正造と足尾銅山鉱毒事件について調べてみたくなった。

若き日の西田敏行も村の青年役で重要な役を演じており、この二人が後に「釣りバカ」で名コンビを組むことになるとはご本人たちも夢にも思っていなかっただろう。題字が、田中正造から依頼されて『谷中村滅亡史』を書いた荒畑寒村自身というのもスゴイ。
神

神の感想・評価

4.0
三國連太郎の田中正造が予想以上に田中正造だった。『鉱毒悲歌』との二本立てをやるべきと思う。

このレビューはネタバレを含みます

田中正造役の三國氏の演技は鬼気迫るものがあります。まるで田中氏が三國氏に憑依したかのように。

ラスト近くの村立ち退き強制の場面で、足元の土を食べるシーンが有りますが、あれはアドリブだったそうです。そんなこと並の俳優では思いつかないし、思いついたとしてもやれませんよね。天皇直訴のシーンも迫力ありました。

この時代に態々白黒フィルムで撮る事により、歴史の重みがリアルに伝わってきます(後年のエレファント・マンも同じ手法を用いています)。

若手時代の西田敏行氏も、出演されており、奮闘されています(当時は畏れ多くて、話しかける事も出来なかったとか)。

ビデオ以外の一般発売が無く、そのビデオも絶版になっている今、この歴史的傑作をみる為には、図書館などの上映会や、超高価なビデオをAmazonなどで入手するかしかありません。DVDかブルーレイ、出してくれませんかね…。
足尾銅山鉱毒事件(谷中村強制廃村)を扱ったオリジナルシナリオで1974製作の社会派映画。
モノクロの撮影(撮影監督 宮島義勇)が効果的。
農民側に田中正造役の三國連太郎はじめ西田敏行・田村亮・辻萬長・草野大悟・浜村純・原泉らを揃えたのに対し企業・政府側で目立つのは古川市兵衛役のの志村喬と信欣三と灰地順だけではチト弱い。憲兵に人数必要な為かエキストラみたいな役者が目立つのも残念。
でもぼく自身はこの映画をきっかけにwikiでいろいろ調べて渡瀬川流域の鉱毒の歴史に詳しくなりました。