酔っぱらい天国の作品情報・感想・評価

酔っぱらい天国1962年製作の映画)

製作国:

3.9

「酔っぱらい天国」に投稿された感想・評価

三四郎

三四郎の感想・評価

1.0
この映画は残酷だ。私にとってはzu langweilig.
タイトル通り酔っぱらいばかり出てくる。酔っ払えば何をしてもいい…、これは実に皮肉なタイトルとなっているのだ。確か渋谷監督は飲めない。酒が飲めなかった渋谷監督の思いも入っているのではなかろうか。笠智衆が死んだ息子に酒飲みながら語り、石濱が「やってるね父さん」と笑顔で登場するシーン、一瞬うるっときた…。カナリヤ死んでるよ…残酷すぎる。終が唐突だ。
渋谷実監督にしては、風刺もなく、喜劇でもない。
笠智衆をはじめ、様々な出演者が酔っぱらいというのは「何か楽しいことが起こる予感」を抱かせるのだが、楽しいことは起こらない。

笠智衆の息子(石浜朗)には恋人(倍賞千恵子)が居るが、酔っ払いどうしの諍いで石浜朗は重傷を負わされる。
怪我をさせたのは有名プロ野球選手(津川雅彦)だったが、「酔っぱらった上での過ち」ということで罪を問われないのは如何なものか。
そして、………。
どうにも後味の悪いドラマだった。

<映倫No.12348>
酔っぱらいのせいで天国へ行ってしまった、略して酔っぱらい天国。結構暗い話だが、歩くだけでもチャップリン級に面白い笠智衆が明るさを保っている。倍賞千恵子の登場が唐突すぎ、備えがなくてその可愛さに息を飲んだけど、慣れると案外恐い顔してる。有馬稲子がとりあえず死ぬほど艶やか。

コンピューターに仕事奪われたり、野球選手が酔って暴行とか巨人の山口やん、と驚くほど時事性が高い。さすがに「酒が入った上でのこと」の許容範囲は狭まっているけれど、要はお酒はほどほどにしましょう、な映画。

2017/9/3 神保町シアター
emma

emmaの感想・評価

4.1
笠智衆の役回りが新鮮だが、でも笠智衆。
コメディだから面白いシーンがたくさんあるし、デフォルメもされてはいるが、心に刺さる。これこそ風刺か。
倍賞千恵子かわいいな、倍賞千恵子の役もリアルなんだろうな。
片岡も自分をさっぱりさせる為にのりこを愛したつもりか。
寂しいなあ人の世は。
ろくでなしの酔っぱらいどもの悲喜交交。最初は愉快なアル中コメディだったのに、終盤一気にブラックに…。日中、中島らもの『今夜、すべてのバーで』を読んでいたので、なおいっそう酒の怖さを感じる。そして、アル中確変状態に入った笠智衆がどこまでも壊れていくのが怖すぎる。あと、津川雅彦と倍賞千恵子の美男美女カップルは実に美しいですな。
キチガイ水による悲喜こもごも。僕が知る限り笠智衆史上最高のダメっぷり。前半はコミカルですが、だんだんと笑えなくなってきます。泣きっ面に蜂の連続ですが、まったく同情できません。倍賞千恵子に詰め寄る台詞「犬畜生め!四つんばいで歩け!」が忘れられません。
渋谷実監督といえば、愉しいドタバタとコミカルな笠智衆のイメージ。
けれども、この作品は今まで観た作品とは、すこし違っていた。他の作品より、シニカルさが強い。
後半、いたたまれない気持ちになる。
いずれにしても、酒は飲んでも、呑まれるな。
人非人

人非人の感想・評価

5.0
笠智衆がひたすら無様で、惨め。息子の幻と酒飲むところとか、息子の婚約者に初め、何も言えないところとか。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは…シニカルコメディ…なんだろうけど…後味が悪すぎてツラい…
笠智衆をこうしたコミカルな使い方するの好きです。見ごたえ十分。でもシナリオがブラック過ぎて途中から目を閉じたくなります。犯罪犯しても"酔っていたから"、失礼なことしても"酒の席のことだから"…

また電算機導入のくだりも笑えない。ホラーだ。津川雅彦の俗人っぷりは中々。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
軽く笑える系かと思ったら地獄のヘビーさだった。
「無かったら焼酎でもいいぞ」一番笑った。
笠さんリアルでは下戸なのびっくりする。
鳥の鳴き声からのシーンいきなり凄かった。
リブネックのコーチジャケットいいな。
ピッチャーゴロ一回落とすのリアルだった。
レコードコレクションめっちゃ気になる。
倍賞さんふっくらしてる。
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