酔っぱらい天国の作品情報・感想・評価

酔っぱらい天国1962年製作の映画)

製作国:

4.0

「酔っぱらい天国」に投稿された感想・評価

酔っぱらいのせいで天国へ行ってしまった、略して酔っぱらい天国。結構暗い話だが、歩くだけでもチャップリン級に面白い笠智衆が明るさを保っている。倍賞千恵子の登場が唐突すぎ、備えがなくてその可愛さに息を飲んだけど、慣れると案外恐い顔してる。有馬稲子がとりあえず死ぬほど艶やか。

コンピューターに仕事奪われたり、野球選手が酔って暴行とか巨人の山口やん、と驚くほど時事性が高い。さすがに「酒が入った上でのこと」の許容範囲は狭まっているけれど、要はお酒はほどほどにしましょう、な映画。

2017/9/3 神保町シアター
emma

emmaの感想・評価

4.1
笠智衆の役回りが新鮮だが、でも笠智衆。
コメディだから面白いシーンがたくさんあるし、デフォルメもされてはいるが、心に刺さる。これこそ風刺か。
倍賞千恵子かわいいな、倍賞千恵子の役もリアルなんだろうな。
片岡も自分をさっぱりさせる為にのりこを愛したつもりか。
寂しいなあ人の世は。
ろくでなしの酔っぱらいどもの悲喜交交。最初は愉快なアル中コメディだったのに、終盤一気にブラックに…。日中、中島らもの『今夜、すべてのバーで』を読んでいたので、なおいっそう酒の怖さを感じる。そして、アル中確変状態に入った笠智衆がどこまでも壊れていくのが怖すぎる。あと、津川雅彦と倍賞千恵子の美男美女カップルは実に美しいですな。
キチガイ水による悲喜こもごも。僕が知る限り笠智衆史上最高のダメっぷり。前半はコミカルですが、だんだんと笑えなくなってきます。泣きっ面に蜂の連続ですが、まったく同情できません。倍賞千恵子に詰め寄る台詞「犬畜生め!四つんばいで歩け!」が忘れられません。
渋谷実監督といえば、愉しいドタバタとコミカルな笠智衆のイメージ。
けれども、この作品は今まで観た作品とは、すこし違っていた。他の作品より、シニカルさが強い。
後半、いたたまれない気持ちになる。
いずれにしても、酒は飲んでも、呑まれるな。
人非人

人非人の感想・評価

5.0
笠智衆がひたすら無様で、惨め。息子の幻と酒飲むところとか、息子の婚約者に初め、何も言えないところとか。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは…シニカルコメディ…なんだろうけど…後味が悪すぎてツラい…
笠智衆をこうしたコミカルな使い方するの好きです。見ごたえ十分。でもシナリオがブラック過ぎて途中から目を閉じたくなります。犯罪犯しても"酔っていたから"、失礼なことしても"酒の席のことだから"…

また電算機導入のくだりも笑えない。ホラーだ。津川雅彦の俗人っぷりは中々。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
軽く笑える系かと思ったら地獄のヘビーさだった。
「無かったら焼酎でもいいぞ」一番笑った。
笠さんリアルでは下戸なのびっくりする。
鳥の鳴き声からのシーンいきなり凄かった。
リブネックのコーチジャケットいいな。
ピッチャーゴロ一回落とすのリアルだった。
レコードコレクションめっちゃ気になる。
倍賞さんふっくらしてる。
2015/7/7「渋谷実のおかしな世界」@シネマヴェーラ渋谷
菩薩

菩薩の感想・評価

3.8
前半は笠智衆を中心とした酔いどれ者の笑えるドタバタ劇だが、中途で息子が酒の席での過失により死亡、挙句、その息子の忘形見の恋人にすら裏切られ、後半は笑えない復讐劇へと化す。21歳、倍賞千恵子が丸々かわいらしい。最後は哀れな幕切れ。酔っ払い天国、シラフは地獄。酒は飲んでも呑まれるな。